ブルーアーカイブの世界に機械として転生したと思ったら人工生命体だった 作:公開
先生視点
あの後、メタトカゲは立ち塞がったロボットを全て機能停止させながら私たちをあの工場らしい場所へと導いた。…はっきり言って、メタトカゲは強い。あのロボット達を難なく倒してもまだ強さの底が知れない。
もしも彼?が敵対してきていたなら…考えるだけでもゾッとするよ。
「あれ?追いかけてこなくなった?」
「ギ…?」
ロボットは工場に入った途端に追いかけてこなくなった。何かしら理由があるのだろうか?
そう思っていると…
【接近を確認】
「「「「!?」」」」
突如、機械音声が聞こえてきた。
オリ主視点
あの三人がここに来た途端、突如として機械音声が聞こえてきた。…やっぱこの三人重要人物じゃないか?
つまり俺は原作に介入することになってしまったのでは?
…まぁ悩んでいてもしょうがない。介入してしまったのならそのまま介入し続けることにしよう。
【対象の身元を確認します、才羽モモイ、資格がありません】
「え!何で私の事を!?」
どうやら双子の桃色の方…才羽モモイは資格なしのようだ。…これ俺はどうなるんだ?
【対象の身元を確認します、才羽ミドリ、資格がありません】
「私の事も知ってる…」
そして双子の緑色の方、才羽ミドリにも資格はないらしい。恐らく次は俺か…
【対象の身元を確認します、…】
ん?
「あれ?何も言わない…」
「どういうことなんだろ…」
【エラー、身元不明。再度確認、エラー、身元不明。再度確認…】
「え、エラー吐いてる…」
「私たちの事は知ってたのに…何でだろう?」
"多分生徒じゃないからかな?それかもしくは人間じゃないからか…"
恐らく俺が本来居ないイレギュラーなせいで機械がエラーを吐き出した。…というか、これ無限ループにならないか?
【…対象を不明と仮設定。資格はありません】
よかった。ちゃんとループ対策はあったようだ。
【対象の身元を確認します、◯◯先生…資格を確認しました、入室権限を付与します】
おいやっぱこの男主人公かそれに近しい存在だろ!…やはり原作介入してしまったか…まぁこればかりはもう文句を言っても仕方が無い。一度介入してしまった以上、頑張って出来るだけ原作を良い方に変えていこう。
【才羽モモイ、才羽ミドリ、不明の三名を先生の生徒、もしくは助手として認定、同行者である三名にも資格を与えます……承認】
俺にも資格とやらが与えられたらしい。というか、助手か…
【これより下部の扉を解放します、ご注意を】
ほうほう、下部の扉を開放ね…下部?
「え?どこの扉を開くって?」
「えーっと、確か…」
"下部って言ってたね"
…アッ
そういうことかよ!?これを作ったやつ悪趣味すぎるだろ!
そして案の定というか…床が開いて地面がなくなって、俺達は下へと落ちていった…
「うわあああっ!?」
「落下オチなんてサイテー!!!」
"ちょ、わぁぁぁぁ!!"
「ギィィィィィッ!!」
"痛た…って、モモイ、ミドリ、無事!?"
「は、はい…このメタトカゲ?さんのおかげで…」
「あ、ありがとう!」
「ギィ」
あ、危なかった…何とか空中で2人をキャッチして無事に降ろすことができたが…マジでこれを作った奴は誰か殺す気か!?
「にしても、ここってどこなんだろ。辺りを見れば何か分か…えっ!?」
「どうしたのお姉ちゃん…って、え!?」
ん、2人が何か見つけたみたいだが、どれど…ハァ!?全裸の女の子!?警察!警察呼べ!
…いや待て、落ち着こう。とりあえずあの時感じた気配はこの子で確定か?だとするとただの人間では無さそうだ。
「この子、まるで電源が入ってないみたい…」
"確かに、なんというか…よく見る人型のロボットみたい。"
電源が入ってないみたい…って事は、ロボットか?
とりあえず触れてみないと何とも…
触れてみた感触は、普通の皮膚みたいに柔らかくしっとりしている。そしてやはりというか、冷たい。
「ギ…」
とりあえず何かあるまで見ておこう。
…2人が予備の服を着せた。まぁ、あのままじゃ目のやり所に困るからな、正直ありがたい。
そして先生が近づいて…!?
反応したぞ!
【状態の変化―及び接触許可対象を感知。休眠状態を解除します。】
そうしてその推定ロボットの女の子は起き上がった。
…なんというか、俺の身体のヘルゲゴーグとしての本能がこの子から神秘を吸い取れと言ってる様な気がする…まぁ、一回神秘を吸収したらどうなるのかを確かめたいと思ったのも事実。彼女には悪いが…一度だけ吸わせてもらおう
先生サイド
先ほど発見した謎の少女が目覚めた。おそらく、私が近づいたせいだろうか?
「……状態把握、難航。会話を試みます……説明をお願い出来ますか。」
「せ、説明って…こっちが説明して貰いたいんだけど…」
"君は誰?"
「「本機の自我、記憶、目的は消失状態である事を確認。データがありません。」
"データがない…記憶喪失って事でいいのかな?"
そう考えていると…
「ギ…ギギ…」
"…どうしたの?"
メタトカゲの様子が少しおかしい。すると…
「ギッ!ギギギギギッ!!!」
"!?"
「「「!?」」」
メタトカゲのツノにある大きな宝石?からレーザーらしき物が先ほどの少女目がけて放たれた!?
しかもそのレーザーを通じて何かを吸い取っているようにも感じる。
「ちょっ、何してるの!?」
「な、何か吸い取ってる…?」
「…!!」
…少女は驚いてはいるが、苦しそうにはしていない。
もしかすると、メタトカゲに攻撃の意思はないのかも…?
しばらくすると、レーザーは停止した。
「ギギ!」
レーザーを放っていたツノにある大きな宝石は、黄色から薄い紫へと変化していた。
「自己分析を開始…神秘量の減少を確認。おそらく未知の生命体に吸収されたと仮定。稼働に問題はありません。尚、減少した神秘は数時間程度で元に戻る計算です」
"…神秘"
神秘という言葉で思い浮かぶのが、ゲマトリアと呼ばれる連中の1人、黒服。もしやこの少女とも何かしら関係があるのか…?
とりあえずこれは置いておいて、どうやらメタトカゲはこの少女の神秘を吸収したらしい。一体、何のために?
もしかして、これが彼らの食事のようなものだったりするのだろうか。
とりあえず問題は無さそうでよかった。
「び、びっくりしたぁー…何だったんだろアレ。」
「さぁ…?」
"…さて、"
「ギ…ギギ…」
"こうしないと生きていけないならともかく、生きるのに必要ないのなら、こういうことは出来るだけ控えてくれないかな?"
「…ギ」
…頷いてくれた。
「それはそうとして…この子どうしよう?」
「…ふふふ」
どうやらモモイには何か考えがあるみたいだ。
「工場の地下、ほぼ全裸の少女、おまけに記憶喪失……ふふっ、良いことを思いついた。」
「い、嫌な予感しかしない…」
…大体察しがついた。
「ギギッ!」
「え?なっ、何?」
「もしかして…連れて行けってこと?」
「ギ!」
「うーん…どうしましょう、先生…」
"…別に他の子達に危害を加えないなら、連れて帰ってもいいんじゃないかな?"
「…分かりました。ほら、おいで。」
「ギギッ!」
"それじゃ、一度帰ろっか"
主人公が使える特技
ツインクロー
マインドドレイン
神秘吸収
ランドインパクト
眼光レーザー(new!)
ローリングアタック(new!)
現状、パヴァーヌ2章までは掲示板形式でサラッと流すのではなく、しっかりと書こうとしているのですが、ここで皆さんに質問があります。パヴァーヌに主人公以外の転生者は…
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