タカイチに李在明がケンカを売れない3つの理由 「極右政権誕生」に歯がみはするけれど――鈴置高史氏が読む
「タカイチ潰し」で中国頼み?
――結局、李在明政権はどう高市政権に接する? 鈴置:高市政権が竹島や慰安婦で本来の主張を繰り広げないか、恐る恐る見守るしかありません。もちろん、日本を牽制するために李元徳教授式の「日本は韓国と対立する余裕はない」との宣伝を続けると思います。 でも、高市氏はこんな子供だましの宣伝には騙されはしないでしょう。石破氏や朝日新聞のようにワキは甘くない人ですから。 となると、李在明政権に残る手は中国頼みです。韓国各紙は「高市政権」は韓国だけでなく中国とも対立するだろうと期待を込めて書いています。 公明党の斉藤鉄夫代表は自民党総裁に高市氏が決まるや否や、「支持者の間に懸念がある」として連立離脱を示唆しました。自公連立が壊れれば「高市政権」は危うくなります。公明党のこの動きの後ろに中国を感じ取る人も多い。 日本経済新聞の「公明党・創価学会に連立離脱論 自民党新執行部、協議難航の気配」(10月7日)は「斉藤氏が10月6日、国会内で中国の呉江浩駐日大使と面会した。両国関係の安定の重要性を確認した模様」と報じています。 韓国大使も中国大使を見習って「タカイチ潰し」のために国会に押し掛け、公明党のネジを巻くかもしれません。 鈴置高史(すずおき・たかぶみ) 韓国観察者。1954年(昭和29年)愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。95〜96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。18年3月に退社。著書に『韓国民主政治の自壊』『米韓同盟消滅』(ともに新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。 デイリー新潮編集部
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