「天変地異みたいな感じ」3年前に“ランサムウェア被害”に遭った病院 “個人情報流出”していないのに風評被害も アサヒグループ社員は「得意先が離れてしまう」と不安吐露
「ランサムウェア」と呼ばれるサイバー攻撃を受け、製品の供給が滞っている「アサヒグループホールディングス」。サイバー攻撃の被害は今相次いでいて、取材から見えてきたのはその対応と復旧の困難さだった。その脅威は私たちのスマートフォンにも迫っている。 ■【動画で見る】3年前に“ランサムウェア被害”に遭った病院は… newsランナーはランサムウェア被害に遭った病院を取材。その危険は大手企業だけにとどまらず、病院、個人も狙われている。
■飲食店では他メーカーに切り替えも検討
焼き肉のお供と言えば、キンキンに冷えたビールだが、大手アサヒのビールが品薄に。 黒毛和牛堂山・澤田樹店長:アサヒのスーパードライを使わせてもらっています。ラスト1杯あるかないか1、2杯くらいでちょうど終了。なくなり次第、次のサントリーのプレミアムモルツを使わせていただくことになっています。 すぐにグラスは空っぽになり… 黒毛和牛堂山・澤田樹店長:ほんとにちょうどなくなりました。 その原因となっているのが先月29日に起きた「アサヒグループホールディングス」へのサイバー攻撃。システム障害が発生しビール飲料などの生産がストップ。今月2日に、一部で手作業での受注と生産を再開したが、店への出荷が滞っている。 根強い人気がある「アサヒ」だが、こちらの居酒屋では、別のメーカーに切り替えることも検討しているという。 レストランOKINAWA 三河昌広店長:最初からずっとアサヒさんとお付き合いしてるので、こういうこと初めてなので…酒屋さんと対応を一緒に考えていこうかなって状態で…ちょっと困ってますね。
■アサヒグループの社員は「主力のスーパードライが出せない状況が続くと得意先が離れてしまう」
この状況にアサヒグループの社員は… アサヒグループ社員:いまだに物流は完全には動いておらず、主力のスーパードライが出せない状況が続くと得意先が離れてしまう。一度離れてしまうと取り戻すのはかなり大変です。会社から説明は受けているが、復旧の見通しが立っていないことが一番の不安です。
■「ランサムウェア」とは
各所に大きな混乱をもたらしているシステム障害。その原因が…「ランサムウェア攻撃」。 ランサムウェアとは、企業のパソコンなどに侵入してデータを暗号化し、復元する対価として「ランサム」つまり「身代金」を要求する不正なプログラムのことだ。 近年、デジタルトランスフォーメーションいわゆるDX推進によりランサムウェアの脅威が高まっていると言う。 神戸大学・森井昌克名誉教授:今はすべてのシステムが全部連携してるんですよね。DX化っていうふうに以前から言われてますけれども、データを効率よく使うと、しかもコストをできるだけ下げたいっていうことになって、一部分被害を受けると全般におよんでしまうということですね。