検察官の名前は青山景子です。っていうか、である。昨日も、725号法廷で裁判をしていたから変なおばさんである。しかし私にとっては憎たらしい検察官でしかない。憎たらしいという問題ではない。私を刑務所に送り込むために突き進んでいる危険な高齢女性でしかなかった。弁護人からもそのように説明を受けた。いのいちばんの説明では、今の状況だと、相当期間勾留されて実刑、と、伊藤別荘二郎弁護士から言われた。ここで、別荘二郎といっているのは、別荘の荘という字が出てこないからである。
普通の公判廷では横から見ると鼻が整った美人の検事に見えるが、被告人席からは妖怪のようであるし、取調室や面会室では、ただ私を刑務所に送り込むキラーマシーンでしかなかった。
私が事件に関してやった準抗告は、要するに、釈放すると、病名を変えられる、しかも、実刑を恐れて逃亡する可能性がある、ということを検事は主張する。裁判所も、6月27日づけの、新井くあら裁判長が、前科関係からすると逃亡のおそれがあるとして、棄却した。
その後、7月、8月にも、大量の準抗告と勾留取り消し請求をしたが全て却下された。そのたびに、検察官から意見を聞いたと書いてあったが、どんな意見であるのかは被告人は知る必要がないとして拘置所には送ってこなかった。
私が抗告で出した理由は、そんなものはどうでもいい、こんなネットの書き込みごときで勾留生活を強いるのは拷問だけである、歯槽膿漏で、はぐきがただれている、最小限の栄養しか与えられていないので身体に傷が出来ている、居室での独り言が多い、などの理由をつけて東京高裁刑事1部に抗告をした。
その抗告がとりあえず、國井恒志裁判官の下で、一応認められた。それが9月9日決定である。國井は、嫌疑がないという抗告の趣意は認めるが、いかんながら嫌疑がないことで抗告はできないと述べて、それ以外は罪証隠滅のおそれと逃亡の恐れである。
次に、國井は、9月25日に、2回目の決定を出した。それも同じようなことであったが、かなりきつい日本語で書いてあった。だから私の見立てではその決定が効果があって刑事課が嫌疑を調べ直したところ、最高裁が認めるおとり捜査ではないのではないか、ということになって、勾留が取り消されたものと想像している。
しかし、この生活の中で、私の興味関心は、高裁イチケイに出した抗告だけだった。便箋に、勾留の理由がないことをひたすら書いて出した。それが実にうれしかった。別に通らなくても、である。
釈放されて、便箋からパソコンのワードへと執筆手段が変わった今ではそうした楽しみは味わえない。