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受診料があるから4K番組を作る

ならば、NHKが4K番組を作り続ける理由は……?

「もちろん受信料で運営しているからですよ。市場原理とはまったく関係ないところで動けるから、ニーズのない技術開発を続けることができるんです」

では、この先進的すぎる4K/8Kの技術はどこで生かされるのだろうか? それを尋ねたところ、もっとも有望だとされたのはアダルトビデオである。

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「VRは、一般にはまったく普及しませんでした(VR:バーチャルリアリティ、仮想現実。コンピューターで作った仮想空間を、現実のように体験できる技術)。しかし、アダルト業界では完全に定着して、VR作品が増えています。それだけではなく、4K画質、さらには8KVRの作品なんてものも登場しているんです」

8KVRには、機材はもちろん撮影にも高度な技術が必要だ。一般にはVR以上にマイナーにもかかわらず、アダルトビデオでは続々と作品がリリースされている。もちろん、鑑賞するためには、高価なVRゴーグルが必要となる。ユーザーに多額の先行投資を強いる必要があるにもかかわらず、アダルト業界では市場が成立しているのだ。

「8KVRのゴーグルって、安くても10万円、ハイエンドモデルなら30万円以上しますよ。それでも買う人がいる。いや、むしろ『これを見るためなら30万円払う』という人が確実に存在するんです。

一時期、VRを利用した『メタバース』にこぞって企業が参入して話題になりましたよね。でも、VRを楽しむための機材が高価すぎてまったく流行りませんでした。ところが、アダルト業界ではVRを用いた動画がすっかり定着。4Kどころか8KVRを用いた動画までリリースされています。一般向けでは見向きもされない技術が、アダルトでは『これは欲しい!』となってるわけです」

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