日本を滅ぼす研究腐敗――不正が不正でなくなるとき(37) 6章 たたかいは続く 3
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対大学訴訟の改訂版控訴理由書を裁判所と相手方に届ける作業を終えると、同じものを、研究不正問題に関心の高い知人の大学教員にも送った。外出から帰宅し、メールを開くとさっそく知人から返事があった。
私自身大学内で理不尽を多く見て体験して何度もくじけそうになりましたが、頑張ろうとなんとかやってきました。不正をみんな知っているのに、我が身かわいさに見て見ぬふりをする研究者だらけでした。正面切って戦った若い仲間達が酷い目にあっているのを目の当たりにしました。折れずに気張っている三宅さんから勇気をいただきました。ありがとうございます。私も負けません。
(2025・6・30)
控訴理由書をつくるうえで苦心したのは、忙しい裁判官に飽かせずに読ませることだった。込み入った話を理解してもらい、大内教授やその取り巻きの連中による仕打ちがいかに不当かを、どうやって要領よく伝えるか。不安があったが、知人の反応をみて「最後まで読んでくれた」と自信を感じた。
ひと仕事終えて気分が軽くなり、取材活動に戻った。2025年7月23日、猛暑のなか東京地裁を訪ねたのは、格安ホテル「スーパーホテル」の劣悪な職場環境を問題にした裁判の記者会見を取材するのが目的だった。会見が終わり、いつものように1階のロビーで開廷表をめくった。ふとある箇所に目が釘つけになった。原告大内裕和、被告・根津育英会武蔵学園、地位確認訴訟とある。第1回口頭弁論。13時10分420号法廷。解雇、あるいは雇いどめ。もしくは左遷的な異動ということだろうか。
開廷までまだ時間があった。落ち着かない気持ちで地下で弁当を買って食べ、時間になるのを待って4階に上がり法廷を覗いた。訴状答弁書を擬制陳述し、すぐに閉廷して弁論準備にはいった。傍聴人は私1人。法廷を戸締まりしている女性書記官に閲覧可能かどうかを尋ねると、こう答えた。
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