家を建てたら、会社が変わった。夫婦でLINEヤフーを辞めました。
「オンラインに引っ越します」。
2020年7月、新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、ヤフー株式会社(当時)が発表した新方針です。
北は北海道から南は沖縄まで、社員は全国どこからでも働けるようになりました。
あれから数年。LINEとの合併を経て、社名も経営陣の顔ぶれも変わりましたが、リモートワーク中心の働き方は続いていました。
私たち夫婦もすっかりその生活に慣れ、リモートワークのしやすさにこだわった家を郊外に建てることにしたのですが……。
新卒入社から10年以上ヤフー(LINEヤフー)で働いた私たち夫婦が、どうして会社を辞めることにしたのか。
そして、これからの働き方と暮らし方について、どう考えているのか。
この記事が、同じように悩んでいる誰かのヒントになればうれしいです。
「この先コロナが終息しても、ずっとリモートワーク」?
2024年某日。
リモートワーク中心の働き方も4年目に突入し、私たちは「そろそろ家を買おうか」と話していました。
当時暮らしていたのは、メゾネットタイプの2DKの賃貸。吹き抜けのあるリビングの真上に作業部屋があり、室内窓から顔を出して会話ができる部屋の作りが、私たちはとても好きでした。
新しい家も、こんなふうに家族の気配が感じられるような設計にしたい。
私たちの家づくりは、「仕事も暮らしも、どちらも大切にする」という思いと共にスタートしました。
とはいえ、理想の家を都内で建てようと思ったら、宝くじの一等当選にすべての望みを託さなければいけないような金額になってしまいます。
予算はもちろん、お互いの実家との距離、そして街の雰囲気などを考えつつ、「週1回くらいの通勤なら、なんとかなるか」と思える程度の郊外に、家を建てることにしました。
「この先コロナが終息しても、ずっとリモートワーク」だから、安心だネ!!😆
今日はオフラインの世界最後の日。明日からヤフーは仕事環境をオンラインに引っ越します。
— ヤフー採用情報/Yahoo! JAPAN (@yahoo_career_jp) September 30, 2020
この先コロナが終息しても、ずっとリモートワーク。今と同じく、面接もずっとオンラインですよ(*´∀`*)
フラグ、回収
その後の展開は、ご存知の方も多いかもしれませんが……。
上記の報道が出た頃には、社内ではすでに段階的な出社再開の方針が共有され、週3出社の見通しも立っていました。
突然の発表に、社内でも当然戸惑う声は多く、すでに家を建て始めていた私たち夫婦にとっても、まさに青天の霹靂でした。
リモートワーク前提で郊外に家を建てた途端に、会社の方針が変わってしまった……!!😇
とはいえ、会社が利益を追うのは当然のことです。
事実上の「出社回帰」宣言となるプレスリリースで、LINEヤフーは次のように伝えています。
LINEヤフーは、合併から2年目を迎え、さらに新しいプロダクトを生み出すためには、コミュニケーションの質を強化することが必要だと考えています。リモートワークの良さを活かすとともに、対面でのコミュニケーションの良さを今まで以上に取り入れるために、今後は出社日を設け、新しい働き方を目指してまいります。
当時、私はヤフーニュースのデザイン部で課長を務めていましたが、現場レベルでの一体感やシナジーを実感する機会は少なかったように思います。
会社が利益を出すためには、方針転換もやむをえない。
会社は社員にとって、完全なセーフティネットではない──冷たい言い方かもしれませんが、これが現実です。
仕事と暮らし、どっちが大事?
念願のマイホームを建て始めていた私たちに、選択肢は一つしかありませんでした。
新卒入社から10年以上勤めた会社を辞めるのは、私にとってすごく勇気がいる決断でした。
たくさんの経験をさせてもらった。曲がりなりにも、キャリアを積んできた。きっと一生の友人になってくれる、かけがえのない仲間たちにも出会えた。
でも、仕事と同じくらい、今の暮らしも大切にしたい……!!😭
こうして私たち夫婦はそれぞれ、リモートワーク中心の会社へ転職しました。
……ちなみに、UIUXデザイナーとしての私の転職活動はめちゃくちゃ難航しました。。
私の転職奮闘記については、「ジェネラリスト型人材の苦悩」というテーマで、また別の機会に記事にできればと思っています……😇
ありがとう、LINEヤフー
LINEヤフーという会社は、とにかく優秀な人が多いです。
刺激的な環境の中で、日々の仕事を通じて自然と自分のスキルが磨かれていく、理想的な場所でした。
私自身も、本当に多くの挑戦をさせていただきました。
ヤフーニュースの編集部からキャリアをスタートし、途中でUIUXデザイナーの部署への異動希望を叶えていただいたり、課長としてチームをまとめる立場を経験させていただいたり。
米国出張やテレビ・ラジオへの出演なども、LINEヤフーにいたからこそ任せていただけた、貴重な経験だと思います。
本当に、本当にありがとうございました……!!
仕事と暮らし、どちらも大切にしたい
ヤフーが「オンラインに引っ越した」あの日から5年。
世界中の職場が、どんどん「現実」に戻ってきています。
夫は9月、私は10月から、新しい仕事が始まりました。
今のところ、お互い週1回程度は出社しつつ、リモートワーク中心の生活を続けています。
朝は7時半頃に起きて、朝のニュースを観ながら一緒に朝食を食べる。
9時過ぎから軽く運動をして、シャワーを浴びたら出勤。
12時のランチ休憩までしっかり仕事をしたら、近所のスーパーまで食材の買い出しに行く。
午後の仕事は15時のおやつを楽しみに乗り切って、ラストスパートをかけていく。
19時前後にはなるべく仕事を切り上げて、夜ご飯の支度をする。
仕事を終えて降りてきた夫と一緒に、他愛もない話をしながらごはんを食べる。
仕事と日々の暮らし、どちらも大切にしたい。
私たち夫婦の挑戦は、これからも続いていきます。



こうして優秀な人材が流出していくのだろうなぁと感じました。 自分も夫との暮らしを大事にしたいので、フルリモート前提で働いてます。 また持病もあってフル出社は厳しい身なので 出社回帰の流れはなかなか厳しいなと感じてます..... 自分も夫婦でリモートワークなのですが カクさんの仕事部…
記事ありがとうございます。どんな大企業でも、キャリアの行く末までは保証できないと感じています。自分の公共事業会社も、10年前であれば安泰でしたが、今では公共予算削減で、事業縮小と整理が待ち構えています😂 自分は会社に副業申請を行い、知財士としての副業に踏み切りました。