億り人・なのなの氏が教える「TOB狙い」の投資法 「狙って簡単に取れるわけでないから割安高配当株を選んでおく」、東証の開示要請やアクティビストの存在も追い風に
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日経平均株価が史上最高値を更新するなど上げ潮相場が続いているが、今後のさらなる上昇を見越して、どのような銘柄に注目すればよいのか。
高値圏からさらなる上昇が期待できる“材料”はいくつかある。そのひとつが、近年急増している「TOB(株式公開買付)」を狙う手法だ。 グループの親会社と子会社がともに上場する「親子上場」は、海外からの批判や東証の要請などもあって解消する動きが高まっている。TOBが実施される場合、対象企業(子会社)の株主から、市場価格より高値で買い取るケースが多いため、TOBを受けそうな銘柄を先回りして買っておけば、その差額で大きな利益を得られる――というのが「TOB狙い」の投資法である。 近年、TOBの件数は右肩上がりで、今年はすでに100件を超える過去最多のペースだという。 こうした動きを好機ととらえているのが、資産2億円超を築いた兼業投資家・なのなの氏だ。 銘柄選びの目安として「PER(株価収益率)18倍以下」と割安で、「予想配当利回り3%以上」の高配当株を中心に投資してきたなのなの氏は、さらに「TOBも狙える」条件を加えた銘柄選びを得意とする。
30件近い成功例がある「なのなの氏のTOB投資術」
これまでに30件近い成功例があり、「最近では、ホンダの子会社の部品メーカーであるユタカ技研がTOBの受け入れを発表。もともと割安高配当株で親子上場解消が噂されていたので、株価1800円で仕込んでいたところ、TOB価格の3024円以上で利益を確定できた」という。 この投資法では、そもそも割安な水準で買うので高値掴みを避けやすく、TOBという“宝くじ”のような特典も加わる。 「TOBは狙っても簡単にとれるものではないので、割安な高配当株を選んでおく。それならTOBが実現しなくても高配当が見込め、TOBになればさらに大きな株価上昇が期待できる。どちらに転んでも損をしにくい投資法と言えます」(なのなの氏) しかも、TOBは今後も増える見通しだと続ける。 「親子上場について東証が改めて検討や情報開示の強化を促す要請をするなか、企業に資本の効率性を求めるアクティビスト(物言う株主)の存在も目立っているからです」(同前) 親子上場解消などに伴うTOBが実施されるかは、大株主である親会社などの意向次第であり、狙ってもなかなか当たるものではないが、有効な探し方はあるという。 「ファイブスター投信投資顧問がTOBの可能性が高い銘柄を組み入れた投資信託『資本効率向上ファンド(愛称・TOBハンター)』を運用していて、そこに名を連ねている銘柄に注目する手がひとつ。それから『親子上場銘柄』や『アクティビスト』というキーワードを組み合わせて探していく方法もあります」(なのなの氏) * * * マネーポストWEBの関連記事《【億り人たちが「最高値相場」で狙う注目株14】なのなの氏、坂本慎太郎(Bコミ)氏ほか、「TOB狙い」「見直し買い」で上昇期待のお宝株》では、なのなの氏や坂本慎太郎(Bコミ氏)など、億り人らによる「最高値相場」の戦い方や、注目銘柄について紹介している。 ※週刊ポスト2025年10月17・24日号
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