岡山県美咲町の障害者支援施設の職員が入所者を虐待したとして、岡山県がこの施設に対し新たな入所者の受け入れを3カ月間停止する行政処分を行いました。
11月1日から3カ月間、新たな入所者の受け入れが停止になるのは岡山県美咲町の障害者支援施設、「みさき福祉園」です。
岡山県によりますと、この施設の男性介護福祉士は2025年7月に50代の男性入所者の足を蹴って転倒させ、顔の骨を折るけがをさせたほか、6月から7月にかけてこの男性を含む30代から50代の入所者合わせて4人をトイレに閉じ込めるなどの虐待をしました。
入所者はいずれも重度の知的障害があり、虐待は夜間に行われていました。
入所者の男性の骨折をきっかけに施設側が防犯カメラを確認したところ虐待が発覚し、県に通報しました。
介護福祉士は「1人体制の夜勤でストレスを抱えていた」などと話し、すでに施設をやめているということです。
施設側は、再発防止策として夜勤の体制の見直しや研修の充実を挙げているということです。