疎外感とは?感じやすい人の特徴と職場で感じる原因、対処法を解説

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更新: 2025年4月7日

頭を抱えて悩んでいる姿職場には、さまざまな年齢や立場の方がいます。そのため、距離感やコミュニケーションの取り方が難しいと感じるビジネスパーソンは少なくありません。「仕事で困っても聞く人がいない」「職場になじめない」と疎外感を感じると円滑に仕事をするのが難しくなるでしょう。本記事では、疎外感を感じやすい人の特徴と原因、対処法を解説します。

疎外感とは

疎外感とは、仲間がいなくて孤独だと感じる意識を指す言葉です。特に、会社は1日の大半を過ごす上に、さまざまな考え方や立場の人が存在する場所のため、疎外感を感じやすい環境でしょう。たとえば、チームで仕事をしているときに「頼りにされない」「自分は会社に必要な人間だと思えない」と感じたり、就業時間以外でも「職場になじめずいつも1人でランチをとる」「職場に気軽に相談できる人がいない」など悩んだりしたことがある方もいるでしょう。職場で疎外感を感じると大きなストレスにつながって、仕事を円滑に回せなくなったりする可能性もあります。

疎外感を感じやすい人の特徴

疎外感を感じやすい人にはいくつか特徴があります。人間関係に対する考え方を変えるのは容易ではありませんが、理由を知って対策を考え、できることから実践していくのが解決への近道になります。まずはあなたが疎外感を感じやすい人の特徴に当てはまっているのかチェックしましょう。

周りの目を気にする

周りの目や評価を必要以上に気にするのは、疎外感を感じる要因の1つです。職場の人から嫌われたくないと考えすぎる、どう思われているかを気にしすぎると不安になってしまいます。また、「自分は嫌われているかもしれない」と感じやすい傾向があり、自ら疎外感を生み出してしまう場合もあるでしょう。

1人が苦手

もともと1人で過ごすのが苦手な人は、1人で過ごすのが好きな人に比べて疎外感を感じやすい傾向があります。普段から1人でご飯を食べたり旅行をしたりする人は、ランチが1人でも寂しいと感じにくいでしょう。しかし、実家暮らしが長い人や学生時代に友達と多く過ごしていた人は、1人の食事に慣れていません。周りに多くの親しい人がいた環境から、急に仕事で1人の場面が多くなると、疎外感を感じやすくなる人もいるでしょう。

物事をネガティブに考えやすい

物事をネガティブに受け取りやすいのも疎外感を感じやすい人の特徴です。マイナス思考が強いと、職場の人の何気ない言葉や態度で傷つく、嫌われていると感じる人もいるでしょう。嫌われていると感じて自分から距離を取ってしまったり、相手とコミュニケーションが取りにくくなったりして、結果として疎外感を感じる状況になる場合もあります。

受け身な性格

自分からは発信しない受け身な性格は、話しかけてもらうのを待ってしまいがちです。相手から誘ってくれる、話しかけてくれるのを期待してしまうと、望みが叶わなかったときに「誘ってもらえなかった」と感じ、疎外感をより強く感じてしまうからです。「話しかけてもらえない」と疎外感を感じている方は、勇気を持って自分から話しかけてみるのも良いかもしれません。

職場で疎外感を感じてしまう原因と対処法

職場で疎外感を感じる原因は、考え方やコミュニケーション不足のような自分が変われば解決できそうなものから、環境を変えたほうが良さそうなものまでさまざまです。以下では職場で疎外感を感じてしまう原因と対処法を解説します。

仕事のチャンスが与えられない

仕事のチャンスが自分だけ与えられないと感じると、「自分は職場に必要ない」と疎外感を感じやすくなるでしょう。たとえば、「新しいプロジェクトに入れてもらえなかった」といった場面では、疎外感を感じる人もいるのではないでしょうか。しかし、重要な仕事を任せてもらえなかったと感じるのは、主観に過ぎません。上司が適材適所で割り振っただけの可能性もあるでしょう。気になる場合は、上司に選ばれなかった理由を聞いて改善に努め、他の可能性を広げる方法もあります。前向きに考えてみましょう。

仲の良い人が職場にいない

職場に仲の良い人がいないと、仕事で困ったときや悩みがあるときに誰にも相談できずに疎外感を感じやすくなります。特に社内でランチをする人たちは、一緒に話しながら食べる人がいないと疎外感を感じてしまう方も少なくないでしょう。いつも話しかけてもらうのを待っている受け身の人は、勇気を出して職場の人に自分からコミュニケーションを取るのも良いでしょう。もしかすると職場の人たちから、あなたは1人でいるのが好きなのだと思われている可能性もあります。現状を打破するためにも、1度話しかけてみるのも良いでしょう自ら話しかけてもうまくいかなかった場合には、職場は仕事をするところと割り切ってしまえば、少しは気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

仲間外れのような扱いを受けている

大人が集まる職場でも、実際仲間外れが起きるときがあります。自分の考え方や行動に原因がなく、明らかに周囲と違う対応をされている、嫌がらせをされている人は、疎外感を感じてしまうでしょう。周囲に悪意があるケースでは、責任を押し付けられる、故意に情報が共有されないなど仕事に支障が出るときは、一人で抱え込まずに、人事や信頼できる上司などに相談しましょう。相談しても解決しない、耐えられないときは、環境を変える選択肢も視野に入れましょう。現職で異動願いを出すのか、転職をするのか自分にとってより良い方法を考えてみましょう。
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    まとめ

    疎外感は強いストレスにつながる可能性もあります。自己嫌悪や誰かを責めるのではなく、状況を冷静に見て、少しずつ解決できるようにしていきましょう。疎外感を解消するための近道は原因を知り、対策を立てることです。自分の言動に原因があると感じる場合は、自ら周囲に歩み寄ってみましょう。しかし、情報を共有してもらえない、ミスを押し付けられるなど、明らかに嫌がらせをされているケースもあります。その場合は、部署の異動願いを出す、転職をするなど、働く環境を変えるのも1つの方法です。今後のキャリアも考慮しながら、自分の気持ちを大切にして答えを出していきましょう。監修者
    古田 文子(ふるた ふみこ)
    プロフィール:国家資格キャリアコンサルタント、心理相談員、メンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラー、チャイルドカウンセラー、不登校訪問支援カウンセラー、おもちゃインストラクター、調理師
    飲食店や販売業、メーカーやコールセンターなど、様々な職種の転職を経験し、マナーやコミュニケーションを学ぶ。現在は企業や学校等でセミナー講師、キャリアカウンセリング、心理カウンセリング、キャリア教育のため放課後学童クラブで支援員補助に従事。
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