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【疎外感を感じる】孤独感・疎外感を感じるのは悪いことではない。

「自分は1人だ」「孤独だ」

生きている中でそう感じたことがある人は少なくないはずだ。

こうした悩みは若い人により顕著に見られるようだが、最近は30代~40代の大人たちも孤独感を感じることが多いらしい。

社会人になると仕事や時間に追われ、友人と遊んだり出掛けたりすることも少なくなり、仕事が忙しくなれば休日はどこにも出掛ける気が起きないほど疲れているというのも珍しくはない。

そうして人と会う機会が自然と少なくなっていく。

ましてや、1人暮らしをしていれば、仕事以外にも家事などのやらなきゃいけないことがたくさんあり、自由な時間があまりなかったりするのが事実である。

毎日繰り返す生活を送り、気づけば何ヶ月も経っていて、友人とも疎遠になってしまい、ただ会社と自宅を往復する毎日。

そんな日々を送っていれば、大多数の人は「寂しい」「孤独」「自分は1人だ」と思ってしまうだろう。

誰かと繋がりたいとSNSを覗いても、周りの友人の楽しそうな生活や恋人とのリア充っぷりが目に入り、羨ましい感情がどっと湧き出てさらに気分が凹んでくる。

人はみな、どこからしらに寂しい気持ちや孤独感を感じながら、ネガティブな感情に押しつぶされそうになりながらも必死に今を生きているのである。


そもそも疎外感とは何か?

最近よく「疎外感を感じる人が多い」と聞く。

これだけ豊かになった現代において、生きていて疎外を感じている人が多いのは不思議なことだ。

しかしよくよく考えてみれば、私も常に疎外されているようなものだし、昔も今も充実した人間関係を築けているわけではない。

そもそも「疎外」とはなんだろう?と考えてみると、簡単に言えば「仲間はずれにされている状態」が疎外状態だと言えるだろう。

学校や職場で、他人から相手にされなかったり無視されたりすれば、自分は疎外されていると感じるはずだ。

そして、疎外感はなにも人から相手にされないことでしか感じないわけではない。

何となく自分の居場所がないと感じたり、社会の役に立っていないことで疎外感を感じる人もいる。

これは疎外を感じる対象が人ではなく抽象的なものであるがゆえ、本人にとってかなり深い悩みとなる。

 

「一人が好き」の意味

実際、人は自分が疎外されていると感じると、精神的にかなりのダメージを喰らう。

孤独は人間にとってもっともつらい状態のひとつであり、疎外と孤独は密接に関連している。

疎外されることで孤独を感じ、孤独になることで疎外を感じる、といった具合だ。

私は孤独な状態が好きで、誰かといるよりも一人でいるほうが好きだ。

しかし、私の孤独好きは多分ほかの人たちとは少し違う。

自分の周りにも「一人の時間が好き」と言う人はよくいるが、大多数の人は「仕事で疲れているから一人でいたい」「人間関係がめんどくさいから一人でいい」といった考えを持っていることがほとんどだ。

その証拠に、彼らは気分がいいときや、どこか旅行に行ったり遊びに行きたいと思ったときには、すぐさま友達に連絡をとり、お互いの予定を確認しあう。

彼らが言う「一人が好き」というのは、「他人のことを考える余裕がないときは一人でいたい」という意味なのだ。

しかし、私の場合はちょっと違う。私は常に一人でいたいのだ。

気分が良いときも、どこか遊びに行きたいときも、旅行でもご飯でも散歩でも、いつも一人でいたいのだ。

こういうと人間嫌いだと思われるかもしれないが、決して人間が嫌いなわけではない。

むしろ、ひとり一人違う考えや価値観を持っているという点で、人間という生物は好きだ。

私はただ純粋に「一人の時間」が好きなのである。

自分で自分の居場所をつくる

私はいつも一人で孤独だが、自分が仲間外れにされているような疎外を感じたことは一度もない。

傍から見れば疎外されているように見えるだろうが、当の本人は疎外されているとは思っちゃいない。

それは本人の性格の問題だとも言われそうだが、私は別に超絶前向きボジティブ脳を持っているわけでもなく、私の人生のスタンスは「絶望」だ。

でも、この機会に昔のことを振り返ってみると、たしかにあれは疎外だったな、と思う節がいくつかある。

小学生の時や中学生のときには、友達からウザがられて嫌われたことは何度もあったし、これも今振り返ってみればの話だが、いじめといっても間違いではないようなこともされてた。

しかし、これも疎外感と同じく、自分が嫌われている、ウザがられている、いじめられていると深刻に悩んだことはない。

なんとなく嫌われてるんだろうなぁ、とは感じたりしたものの、だからといってどうこうしようと頑張るわけでもない。

傍から見れば一人ぼっちで疎外されて寂しいやつのように見えたとしても、本人はてんで気にしちゃいないのでどうでもいい。

疎外されて相手にされないのであれば、相手にしてくれる人を探すだけである。

世の中の人間すべてから疎外される人なんていない。「自分は誰にでも受け入れられる」という前提を無意識のうちに持っているからこそ、人は「疎外」を感じるのだ。

だったら、自分のことを受け入れてくれる人と一緒にいればいい。

疎外された相手に受け入れられるように努力するよりも、わかってくれる人とだけ一緒にいればいい。

社会に居場所を感じられずに疎外感を感じていたとしても、自分で好き勝手に居場所をつくってしまえばいいのだ。

これはある意味、心の拠り所を持つという意味でもある。

 

孤独感・疎外感は承認欲求が原因

近年、「承認欲求」という言葉を頻繁に耳にするようになった。

承認欲求とは「人から認めれたい」「褒められたい」「必要とされたい」といった、自分の価値を感じたいという欲求のことである。

人は誰でも「他人に認められたい」という欲求をもっており、人の行動のほとんどはこの承認欲求が関係しているといわれている。

「寂しい」「孤独」「疎外」という感情があるのは、突き詰めれば「誰かに必要とされたい」という感情があってこそ成り立つものだ。

逆を言えば、自分で自分を認めることができる人は孤独というものを感じない。

アドラー心理学では、「人の悩みは全て人間関係によるもので、他人がいるからこそ1人が「寂しい」「孤独」「誰かと繋がりたい」と思ってしまうのだ」と述べている。

つまり、孤独感や疎外感を感じてしまうのは、心の奥底に眠る承認欲求が関係しているのである。

人は誰でも承認欲求をもっているものだが、これは決して悪いものではなく、孤独感や疎外感を感じるのもダメなことではない。

むしろ、孤独は自分が成長できる大きなチャンスである。

多くの人は、寂しかったり退屈だったりすると、すぐ誰かに連絡したりお酒を飲んだりする傾向があるが、寂しいからといっていつも他人やアルコールを求めていては現状は何も変わらない。

他人やアルコールに依存しても、あなたが感じている寂しさや孤独感が消えることはなく、逆に1人になった途端、さらに孤独感が増すだけである。


疎外感は悪いものではない

「分かり合える人がいない=社会に居場所がない」ではない。疎外という感情は、疎外そのものがそこに存在するわけではない。

自分が疎外されていると感じるから、疎外感を感じるのだ。これは侮辱と一緒である。侮辱も本人が侮辱されたと思うから侮辱になるのだ。

私は孤独感や疎外感を感じる時間が好きだ。

そもそも孤独や疎外を悪いことだと思ってはいないし、どちらも自分にとっては大事な時間である。

人が孤独を嫌うのは、人は誰かと一緒にいるべきという考えがあるからだ。

人が疎外で苦しむのは、人は一人では生きていけないと思い込んでいるからだ。

何度も述べているが、人生において人間関係は大切である。

でもそれは、誰かと一緒にいなければいけないわけでも、一人で生きていってはいけないわけではない。孤独感も疎外感も、自分次第で心休まる時間にすることができるのだ。要は心の持ちようである。

きっと、この記事を読んでる人の中にも、孤独や疎外を感じている人もいると思う。

でも大丈夫。孤独感や疎外感についてあれこれ書き綴っている私自身、孤独と疎外を常に感じながら生きているのだから。それでもそこそこ充実した毎日を送っている。

孤独と疎外は、自分の好きなことを好きなように好きなだけやりたい人に適している。一人の時間が多いからだ。

他人とつながることだけが人生じゃない。

社会の役に立たなければ生きる意味がないわけでもない。

孤独だろうが疎外を感じていようが、考え方次第でマイナスなものをプラスにすることはできる。

孤独や疎外が悪いのではない。ただ、あなたがそれを悪いと感じているだけのものなのである。


おしまい。

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哲学・心理・習慣・内省が好きな札幌在住のフリーランスWebライター|筋トレ・瞑想・読書を10年継続|習慣とルーティンで「人生を整える」思考を探求中
【疎外感を感じる】孤独感・疎外感を感じるのは悪いことではない。|竜崎大輝
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