ホワハラを予防する方法
C松課長の言動は、A村さんやD森部長から見た場合、ホワハラの加害者だと思われている。確かに前任者との間に起ったトラブルのみの理由で、人手不足の状態にもかかわらずプロジェクトメンバーから外すことはA村さんの成長を妨げる行為だが、次の事項を考慮した指導をすることでホワハラ扱いは防げただろう。
(1)自分が与えられている業務の役割について、重要性を理解してもらう
A村さんはC松課長から電話番やミーティングなどで利用する資料作成ばかりを指示され「自分の仕事は雑用ばかり」と思っている。しかし、新入課員として電話番をすることで部署と社内外の繋がりを理解し、資料作成は内容を確認することで仕事のノウハウを覚えることができるなど、それなりに意味があることではないだろうか。C松課長がA村さんに任せている業務の重要性をきちんと説明することで納得して業務に取り組むことができるはずだ。
(2)部下のキャリアアップを後押しする
A村さんは、C松課長がいつ自分をプロジェクトメンバーに指名するのかがわからず、モチベーションの低下を招いている。C松課長はA村さんにプロジェクトメンバー入りの基準や時期を明確にすること、その後も必要に応じてキャリアアップのための指導やサポートを行うことが重要だ。
(3)コミュニケーションの強化をはかる
上司や先輩に対して、積極的に自分の意見や希望を話せるような職場環境の形成に努めることで、部署全体の業務効率の向上にも繋がる。前任者を含め新入課員とのコミュニケーションに難があるC松課長に比べ、B中主任はA村さんとのコミュニケーションが上手く取れていた。彼の希望を真摯に受け止め、C松課長に進言したのは良い例である。
(4)人員配置や適性を踏まえたマネジメントをおこなう
もともと企画の仕事を希望していたA村さんと、定期人事異動で部署に配属された前任者とでは仕事に対するモチベーションや能力差がある。C松課長は個人ミーティングなどを通じて部下の現状を把握し、強みや特性を活かしつつ適切な役割や任務を割り当てることが求められる。