【中日】3時間超のスカウト会議も結論は出ず 井上監督「まだ迷ってます」即戦力投手中心か
中日は8日、ナゴヤ球場横の選手寮「昇竜館」でスカウト会議を行った。3時間を越える会議で90人ほどに候補者を絞り、上位候補の健大高崎(群馬)石垣元気投手(3年)、青学大・中西聖輝投手(4年=智弁和歌山)、創価大・立石正広内野手(4年=高川学園)らの映像を見て、担当スカウトからの現状報告などを行った。 【写真】上位候補の健大高崎・石垣元気 会議に参加した井上一樹監督(54)は「投手が欲しいと思っていたとしても、この素材はなかなか出ないという野手が勝るならそちらを指名するだろうし、あと2週間、密に連絡を取りながら詰めていく。ちょっとまだ迷ってますよというところ」と、1位を投手でいくか野手でいくかの結論は出ていないと話した。 堀中寛樹スカウト部長も「基本的には即戦力が上位となると思うが、投手か野手か最終的な結論には至っていない」と説明した。井上監督は「投手は何枚あってもいい」と話しており、今季は9月に投手陣の疲れから失速したことから、ドラフト全体で見れば即戦力投手中心になるとみられる。支配下での指名は5、6人となる予定で、ドラフト対象選手となるスタンフォード大・佐々木麟太郎内野手(20=花巻東)については会議で名前は出たが指名するかどうかは決まっていない。 昨年のドラフトでは4球団競合となった金丸夢斗投手(22)を井上監督が見事に引き当てた。井上監督は「あまり立ちたくない。嫌な緊張感あるし」と話しつつも「そうなった時は責任を取るべく、多分壇上に行くかもしれません」と今年も重複した場合はくじを引く覚悟を見せた。