【高市総裁会見】マスコミの「支持率下げてやる」大炎上、 特定求める動きも… “発言者は誰なのか?” 元新聞記者に聞いた
「偏向報道します」宣言? 強まる批判
自民党の高市早苗総裁の取材を待つ報道陣の会話音声が、意図せず生配信で流れたことをきっかけに、メディアの報道姿勢を問う声が噴出、大きな波紋を広げています。「支持率下げてやる」といった発言がSNSで拡散され、一大騒動に発展しました。 【画像】いったい誰が? これが問題の 《記者会見場》 全体 です! この問題は2025年10月7日(火)、高市総裁が公明党との連立協議後に記者団の取材に応じる予定だった際に起きたもの。待機中の報道陣の会話が日本テレビなどの生配信マイクに拾われ、「支持率下げてやる」「支持率下がるような写真しか出さねえぞ」などの言葉が聞こえたのです。これが翌8日にX(旧ツイッター)でトレンド入りし、大炎上しました。産経新聞などが報じたほか、業界関係者も「許されない言葉」といった私見を述べるなど批判は内部からも噴き出しています。 また配信元の日テレは、YouTubeライブのアーカイブ動画から当該音声部分を編集・削除したと見られ、「証拠隠滅編集だ」「(動画タイトルに)ノーカットと書いてあるのに偽りだ」との批判も相次ぎました。 Xユーザーの反応は、メディアの“偏向姿勢”を強く非難するものが中心です。当該音声を聞ける切り抜き動画が拡散され、「さすがメディアさま、中立も公平性も捨ててますね」「この記者は狂ってます」「偏向報道しますって言ってるに等しい」と怒りの声があふれました。 特に高市氏の支持者からは「オールドメディアの信用が地に落ちてる」と、信頼失墜を指摘する声も。一部では総裁選時の“高市下げ報道”の延長線上だとの指摘もありました。報道の中立性を疑問視する議論が広がり、特定を求める動きが活発化しています。
問題となった発言をしたのは果たして誰なのか。かつて官邸や国会を取材し、平河クラブ(自民党本部の記者クラブ)にも出入りしていた元新聞記者のライター(40代)に話を聞きました。 「SNS上では『どの社の記者だ』と追及する勢いが増していますが、個人的にはあの発言は記者ではなくカメラマンのものではないかと思います。当該の動画で聞こえた『支持率下げてやる』という声は中年以上の男性のものに聞こえましたが、新聞社やテレビ局の総理総裁担当は比較的若い記者が担うことが多いからです。また、記者たちは良くも悪くもエリート意識が強いため、よほどの新人でもなければ現場であのような失言をするとは考えにくい。会見が始まるまでは、少しでも情報を探るため党本部内を動き回ることもあるのに対して、カメラマンは写真を押さえることが至上命題なので、どれだけ長い待機時間であっても基本的には会見場を離れません」 「カメラマンは社や媒体によっては古参が多く、修羅場をいくつもくぐり抜けてきた“つわもの”ぞろい。昔かたぎの“マスコミ人”といった振る舞いをするタイプも中にはいますし、カメラマン同士、日々現場で顔を合わせている分、他社同士でも横のつながりが強く、長い待ち時間に雑談に花を咲かせることも少なくありません。自民党初の女性総裁誕生という歴史的場面からの一連の高揚感で気が高ぶり、つい“ホンネ”が出てしまったのかもしれません」 1ライターの想像ではありますが、もし仮に発言者がカメラマンであるとすれば、みずからペンを握って記事を書き、世論を意のままに操る立場にはありません。しかし当人が発言している通り、「支持率を下げてやる」ことにつながりかねない写真を出稿し、受け手側の印象を左右する影響力は少なからず持ち併せているとも言えます。 X上では「日本のマスコミは『自分たちが世論を作っている』というおごりを捨てろ」との声が強まっており、オールドメディアに対しての批判は当面やみそうにありません。
LASISA編集部