未解決事件ファイル
| 世田谷・新町新築工事現場内女性殺人事件(1999年7月） |
1999年7月12日午前7時40分ごろ、東京都世田谷区新町2丁目の新築工事現場内で、若い女性の半裸体の遺体が発見された。首には絞められた跡があり、両手首は刃物で切られて血だらけの状態だった。遺体の上からは緑色のビニールシートが被せられていた。死因は左手の動脈を切られたことによる出血性ショック死。
その後の調べで、遺体は現場近くに住む会社員の梅津絵美里さん（当時25歳）と判明した。梅津さんは発見現場から350メートル離れたマンションで1人暮らしをしていた。
事件発覚前日の7月11日、梅津さんは午後8時過ぎに友人と渋谷のレストランで食事をした後、午後9時過ぎにプリクラで写真撮影。午後9時30分ごろ、池尻大橋にある行きつけのバーへ移動した。店を出た午前0過ぎ、梅津さんが友人に「また電話する」と言い残し、東急新玉川線池尻大橋駅の階段を下りて行ったのが最後の目撃となった。その後、池尻大橋0時17分発/桜新町0時24分着の電車か、池尻大橋0時27分発/桜新町0時34分着の最終電車に乗ったものと思われる。
桜新町駅から自宅までは徒歩10分で、距離にして500メートルほど。現場は国道246号線から北に約150メートル入った閑静な住宅街で、桜新町駅と梅津さん宅とのほぼ中間地点。梅津さんは、日頃から繁華街のあるルートを通って帰宅しており現場は通らないため、なぜそこへ行ったのかは不明。現場からは梅津さんのサンダルとショルダーバッグがなくなっている。
短大を卒業した梅津さんは、広告代理店でファッション雑誌の広告を担当していた。週末はよく同僚の女性たちと表参道のディスコクラブに通っていたという。クラブ店員の話では、週に1回くらい、金曜か土曜に顔を出す事が多かったという。控えめな感じで余り目立たず、殺害される直前も変わった様子はなかったという。
現場近くでは過去に女子高生が首を絞められる事件が2度起きており、黒っぽい服装の男が目撃されているが、今回の事件との関連性は不明。警察では通り魔による犯行とみて調べを進めているが、現在も犯人は捕まっていない。
【梅津さんの特徴】
・身長約160センチ
・やせ型
・スパイラルパーマ
・黒いタンクトップ、緑色地に花柄模様のスカート、ベージュのサンダル
・黒のショルダーバッグを持っていた
＜警視庁ホームページ＞世田谷区新町二丁目新築工事現場内女性殺人事件
