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【日経新聞の記事について】 6日に公開された日経新聞の記事「ロシア『国際協力』で日本に情報操作 途上国支援、SNSで批判あおる」では、「ロシアが情報操作している」という結論ありきと思われる、一部切り取りや憶測による印象操作ともとれる主張が展開されている。 スプートニクは当該記事の著者の見解や意見は最大限尊重するものの、公平性の観点からいくつかの点を指摘せずにはいられない。 🔸 アンケートの選択肢をスプートニクの主張として紹介? 記事中ではスプートニクなど露メディアの発信について、「日本も『政府開発援助(ODA)は控えるべきだ』『海外支援なんか全部やめて国内に』といった情報を発信した。日本の開発協力に対する批判をあおる狙いがあったとみられる」と記されている。 「スプートニクからの発信」と明示されているわけではないものの、おそらく2番目については過去にスプートニクが行ったアンケート(x.com/sputnik_jp/sta)の選択肢を引用したものとみられる。 このアンケートでは「日本の海外支援についてどう思うか」との質問に対し、あくまでも回答の選択肢として「海外支援なんか全部やめて国内に」「外国に恩を売るのは戦略的に正しい」の2つを示している。日経新聞の記事ではこのことに触れておらず、まるでスプートニクが日本の海外支援中止を訴えているかのような印象を与えている。 また、アンケートにつながる改正JICA法についてのポストでは、「海外支援を疑問視したり、効率化を求めたりする声も増えている」と指摘する一方、支援の意義や重要性を語る石破首相や岩屋外相の言葉を載せるなど、「両論併記」している。だが、日経新聞はこのことにも触れていない。 🔸 スプートニクの中立的な報道には言及なし 日経新聞の記事では、JICAのアフリカホームタウン事業をめぐるスキャンダルについても触れている。政府関係者の話として、「定量的にはロシアの動きはつかめていない」とした一方、ネット上での誤情報をつなげる形で「ロシアはそこに揺さぶりをかけてきているのだろう」との見解を表明している。 だが、少なくとも我々スプートニクは、ホームタウン事業について「事実」と「意見」をはっきりと区別して伝えてきた。以下は過去のスプートニクのポストの引用だ。 「JICAや各自治体は即座に誤った内容と明確に否定したが、火がついたネット世論は論理的飛躍のある内容も含めて拡散され、スキャンダルとなった(2025年8月27日)」「SNS上で『移民の受け入れ促進につながる』との誤情報が拡散され、JICAや自治体に苦情や批判が殺到していた(同年9月25日)」 それだけでなく、8月のJICAのスキャンダルと、全く関係のないJICAによるウクライナ公共放送への支援に関する2月のスプートニクの報道(x.com/sputnik_jp/sta)を同列に語ることで、「スプートニクが誤情報を拡散しているのではないか」との印象を与える巧妙な作りの記事となっている。 🔸 ロシアと日本の懸け橋として スプートニクはロシア国営メディアとして、ロシアの主張や視点、ロシアから見た世界や日本の姿を発信することはある。だが、それだけで「情報操作」と決めつけるのは、論理的飛躍が過ぎると指摘せざるを得ない。 もちろん、スプートニクやその記事内容に対する批判はあって然るべきだ。国が違えば立場や考え方に異なる点があるのは当たり前だからだ。だからこそ、この戦後最悪ともいわれる露日関係のなかにあっても、ロシアと日本の懸け橋として、一縷の望みをつなぐべく発信を続けている。その我々の活動を「ロシアの情報操作のレッテル貼り」という手段でしか批判できないのであれば、日経新聞は少なくとも「中正公平」の看板は外すべきだろう。 ※最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。リポスト、コメントなど、よろしくお願いします!
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