長期休暇明けの学生に格安な朝食で生活リズムを整えてもらおうと、北九州市立大の北方キャンパス(小倉南区)で「朝活プロジェクト」が始まった。1食100円(税込み)となるセットの食材提供に旦過市場(小倉北区)が協力。“市民の台所”とコラボした朝食を買い求めようと、多くの学生が訪れている。10日まで。
大学の呼びかけで学生ボランティアを中心に2024年秋から開始。今年春に続き3回目の開催となった。
市立大は県外からの進学者が半数を占め、学生の6割が一人暮らし。特に長期休暇明けは、生活リズムが不規則になりがち。近年の物価高の影響で食費を削る傾向もあるという。手ごろな価格で朝食を提供して調子を整えて新学期に臨んでもらう狙いがある。
今回は地元企業「ゆめマート北九州」の協力のほか、市立大の新キャンパスが入居予定となる旦過市場に支援を呼びかけて4店舗から格安で食材が提供された。期間中、かまぼこ、ジャガイモやニンジン、餅や鶏肉などを具材とした市場とのコラボスープとおにぎり2個、野菜ジュースがワンセットで提供される。7日は用意した100食が約1時間半で売り切れた。
朝早くから仕込みなどの準備に奔走したプロジェクトリーダーで外国語学部2年の浜辺幸香(さちか)さん(19)は「利用者の反応が良くうれしい。市場との関わりを保てる大きな一歩で、感謝している」と笑顔。朝食を食べた経済学部4年の田中優也さん(22)は「大学に来るのが楽しくなる」と感謝した。【橋本勝利】
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