痺れる場面で期待に応えた佐々木朗希 窮地救った2球にフリーマン「大きな武器を手に」と太鼓判
フリーマン「我々は大きな武器を手にした」
勝利を収めた後に言葉を交わす佐々木朗希とフリーマン
【Photo by Rob Tringali/MLB Photos via Getty Images】
となるとやはり、ボール先行のカウントにはしたくない。
果たして初球はフォークが抜けてボールとなり、ヤジのボルテージも上がったが、一塁のフレディ・フリーマンは、「大丈夫、落ち着いている」と思ったそう。
「明らかに、これまでで一番プレッシャーのかかる場面。九回2死一、三塁で、しかも敵地。でもあのスプリットは、大きく外れたという感じではなかった。あれで、彼は冷静なんだと思った」
佐々木は、メンタル面での準備もできていた。
「打順が上位にいったら行くかもしれないと、言われていたので」
ただ、あの回は、4番からの打順。上位に回るということは、かなりのピンチということになる。
おそらくそんな痺れる場面で起用されることを2週間前、誰が予想しただろうか。
フリーマンもそれは否定しなかったが、「でも今は、彼が来ると、大丈夫と思える」。
2球目、99.3マイルの真っ直ぐが内角へ。99マイル以上なら、ターナーの打率もBABIPも1割台まで下がるが、詰まったあたりが、逆に二塁を守っていたトミー・エドマンの焦りを誘った。打球がおかしな回転をしていたため、握り損ねた。送球がワンバウンドとなったものの、それをフリーマンが巧みに掬い上げたとき、ベンチから、試合が終わってみれば七回に貴重なタイムリーを放った大谷翔平らが、雪崩を打って飛び出してきた。
フリーマンが、改めてこう佐々木を評した。
「彼は、100−101マイルを投げる。うちが契約したとき、そんな姿をイメージしていた。少し時間がかかったが、そういうケースはいくらでもあるし、いまは、マウンドに自信を持って立っているように映る。アウトに取ったとき、それが当たり前のような表情をしている。このポストシーズン、我々は大きな武器を手にした」
試合後に自分の投球を振り返る佐々木朗希
【写真は共同】
そうメディアに問われると、「あっ、カバーいってないなと思った」と佐々木。照れ笑いを浮かべながら続けた。
「次から行きます」
(企画構成:スリーライト)