【COVID-19回復後にも続く“四肢切断リスク” 感染者は2.33倍~2.45倍 大規模コホート解析で浮かび上がる事実】
研究の概要
研究目的:COVID-19感染後の患者における四肢切断リスクの評価。
データソース:日本の国民健康保険請求データベース。
研究方法:COVID-19感染者と非感染者の間で傾向スコアマッチングを行い、四肢切断の発生率を比較。
主な結果
対象者数:3,098,948組のマッチングペア。
追跡期間:中央値で7か月。
四肢切断件数:COVID-19感染者群で286件、対照群で123件。
発生率比(IRR):COVID-19に感染した人は、感染していない人に比べて四肢切断の発生率が2.33倍。
発生率差(IRD):毎月100万人あたり、COVID-19感染者では非感染者よりも四肢切断が5.57件多い。
長期リスク:感染後2年以上経過してもリスクは持続。
サブグループ解析
併存疾患の影響:チャールソン併存疾患指数(CCI)2以上の患者では、四肢切断リスクが2.45倍に増加。
CCI 0–1の患者:リスク増加は見られず。
臨床的意義
COVID-19の血管合併症:COVID-19は血管系に影響を及ぼし、長期的な四肢切断リスクを高める可能性がある。
高リスク患者の特定:複数の併存疾患を持つ患者は特に注意が必要。
医療現場での対応:COVID-19から回復した患者に対して、血管合併症の早期発見と管理が求められる。
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jd
Elevated amputation rates in COVID-19 survivors: Insights from a large-scale Japanese cohort study
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