ブルーアーカイブ クローンティーチャー   作:セサミストリート

14 / 37
とあるトリニティの生徒が、夢を見る話。
(思いつきです)


Episode.X
夢の跡


私は今、夢を見ている。いや、正確に言うと、夢を通して未来を見ることができる。これはキヴォトスでは私にしかない能力で、このことを知っているのはトリニティの幼馴染だけ。その予知夢は正確な時間はわからないが、どこで起こるのかはわかる。それをティーパーティーの二人に共有している。

だが、これは誰かに言えるものじゃない。いや、言うことはできないが正しいかもしれない。だってこれは、未来ではないからだ。

 

ーーーーーーー………

 

「ここは…」

 

目を開けると、そこには森…みたいな場所に立っていた。周りは暗く、時間的に夜なのだと理解する。たが、森には到底不似合いなものが多く蔓延っている。

 

「私が知っている森とは全く違う…」

 

地面をよく見ると、蔦のようなものが何本も伸び、その後をたどれば、大きな花が動いていた。恐らく食人植物だろう。

 

「こんな場所には長居はゴメンだな…ん?」

 

今いる場所から歩きだそうとすると、森の奥から人影が見えた。それもかなりの数だ。

 

「あれは…人?」

 

見えたのは、見たことのない武器を持ち、青色のペイントが施された白いアーマーを着けた人達だ。

 

『気を付けろよ、敵は俺達に変装しているそうだ』

『兄弟のアーマーを身につけるなんて絶対に許さねぇ…!』

『落ち着け、まだ焦るときじゃない』

 

それぞれに同じアーマーを身につけているが、ペイントが所々違う。特に黒い腰マントを身につけたアーマーの男はヘルメットに動物の目のような模様が描かれている。

 

「彼らは…兵士?いや、戦士というものか?」

 

彼らは私の姿は見えていない。声も届かない。こっちに気付いていない彼らを私はまじまじと見る。そんな中、最後尾にいる二人の兵士を見かける。

 

『おい、アッド。どうした?置いてかれるぞ』

『…あぁ、わかってるよ、ゾルド』

『本当か?何か変なもんでも食ったんじゃないのか?』

『そんなわけ無いだろ、少し気分が悪いだけだ』

『それは俺もだ。さっさと任務を終わらせて帰りてぇよ』

 

この二人は他の緊張感漂う他の兵士に比べて、何故か緩い雰囲気がある。

 

『はぁ…しかし、何で俺達兄弟のアーマーを使ってここに進行するのがわかったんだろうな?あのクソ野郎は』

『さぁな、ジェダイの勘みたいなものだろ。俺はあいつは嫌いだが』

『はっ、それは同感だ。帰ったら干からびないかな、あいつ』

「ジェダイ…?」

 

彼らが話す単語の中に、聞き慣れない言葉があった。

「ジェダイ」

この二人以外にも何人かが同じ単語を言っている。もしかしたら、彼らの上官なのだろうか?

 

『コンタクト!!』

 

ふと意識を前に戻すと、今度は目の前で銃撃戦が始まった。私がいるキヴォトスの銃撃戦とは違い、青色の光弾が飛び交っている。これは、ビーム?というものかもしれない。

 

『回り込め!!』『あがぁッ!』『奴らはどこだ!?』『撃ち殺せ!!』『兄弟の敵だ!!』『グァァッ!!』『おい!しっかりしろ!!』『衛生(メディック)!!』『奴らが見えない!!』『迫撃砲を使え!!』

「ひっ…!?」

 

地面を見渡すと、今度は周りが死体だらけになり、誰もピクリとも動かない。キヴォトスなら撃たれても死なず、爆発に巻き込まれても死なない。そんな常識が、目の前の戦場で掻き消されていく。

 

「何なんだ…!?これも『予知夢』なのか…!?」

 

私は周りの憎しみや苦しみが混じった声に耐えられなくなり、目を瞑り、耳を塞ぐ。

 

「こんなのは悪夢だ…!!ミカ…ナギサ…助けて…!!」

 

 

『大丈夫だ!』

 

「…え…?」

 

後ろから聞こえた声に振り返ると、先程楽しそうに話していた二人がいた。一人は腹に光弾が当たったのか、ひどく苦しそうに体を丸めている。もう一人はその仲間を庇いながら戦っている。

 

『俺がついてる!だから耐えろ!衛生兵もここに来る!!』

『ああぁ…!いてぇ…!!』

『衛生兵はまだなのか…?!ダンク·ファリックっ!!』

『すまない…アッド…』

『気にするな!生きて帰るぞ!!』

 

庇って戦っているのはアッドという名前の兵士、どこかで聞いたような気がする。そのおかげか、彼の言葉で少しだけ冷静になれた。

 

「彼は…?」

 

『みんな撃つな!!彼らは敵じゃない!!』

 

アッドに近づこうとすると、今度は大声が響いた。その声は、アッドとは違い、所々チューンアップされている。あの目の模様がついた兵士だ。

 

『彼らはクローンだ!!俺たちの兄弟だ!!アンバランじゃない!!』

『え…!?』『何だって!?』『そんな…?!』『止めろ!撃つんじゃない!』『俺は…兄弟を…?』『そんなバカな…?!』

 

一人が戦場で走りながら説得をしていく。その声に答えるかのように、一人、また一人がヘルメットを脱ぐ。

 

「顔が…同じ…?」

 

髪型や髭などの違いはあるが、全員の顔が一緒だ。もしかしたら体のすべてがクローンなのだろうか?

 

「ここは…地獄じゃないか…」

 

 

ーーーーーーー………

 

「あの、セイアさん。大丈夫ですか?」

「問題ないよ、ありがとう。ナギサ」

「ほんとにー?なにか隠してるんじゃない?」

 

言えるわけがない。あそこには、ただ死体が、憎しみと怒りだけしかなかったのだから。このことは、私だけでいいんだ。

 

 




ありがとうございました。いつかはこの話もストーリーに繋げようかなと思っています。

でら、フォースと共にあらんことを…

本編(原作)だと先生は生徒の足をなめたりする過酷(死刑!)な大人ですが、アッドもそうであるべきでしょうか?

  • 舐めるべきや
  • ん、アッドも過酷するべき
  • う〜ん…微妙!
  • そこまでしなくても…
  • やめなされやめなされ…
  • 解釈違い
  • やっても…変わらないかな?
  • なんだったらためてたものをさらけ出せ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。