ブルーアーカイブ クローンティーチャー   作:セサミストリート

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仲間は常に心の中にある


警察官への道(2)

「右に敵!」

 

「オッケー!任せて!」

 

「このまま行くよ!」

「リロードする!カバーして!」

 

訓練を初めて早2ヶ月半、ヴァルキューレの訓練生たちはみるみる力をつけている。現在彼女たちが行っている訓練は、俺が候補生のときに最終テストで受けた『シタデル・チャレンジ』を元にした模擬訓練場で最終試験を行っている。内容は『ビル最上階に人質を取った犯罪集団の鎮圧と人質の救出』だ。ちなみに、この訓練場は使われていない廃工場を改造し、ヴァルキューレの専用訓練場として所有している。また、その改造費は全て俺が払った。またユウカやリンに絞られるだろう。

 

「中々悪くないですね」

「あぁ、この調子なら直ぐに終わるはずだ。今やっているのはブラボーチームだったな」

「えぇ、彼女たちは優秀なチームです」

 

俺たちが話しているうちにブラボーチームは見事に制圧を終えた。俺とカンナはブラボーチームの元に歩いていった。

 

「ブラボーチーム、よくやった。お前達の連携はなかなかのものだった。この訓練を決して忘れるな」

「「サーイエッサー!!」」

「よし、下がっていいぞ」

「「サーイエッサー!!ありがとうございました!!」」

 

ブラボーチームは訓練場をあとにし、残ったのは俺とカンナだけになった。

 

「カンナ、次のチームは?」

「次は…あぁ…」

 

カンナは次のチームを知るために束になった書類を探していたら、何故か暗い顔になった。

 

「どうした?何か問題があるのか?」

「…次のチームは、ドレミチームです」

「あぁ…ドレミチームか…」

 

ドレミチームは合歓垣フブキと中務キリノを中心としたチームで、様々なチームの中でも一際粗いチームだ。最初の筆記試験ではフブキが最も低い点数を叩き出し、キリノに至っては射撃能力がほぼないとも言える。また、二人以外の生徒たちも極々控えめに言っても陣形の乱れ、命令違反、負傷兵の置き去り、まだまだあるが、俺はドレミチームがこの最終試験を乗り越えれるのか不安がある。

 

「お困りのようですね?」

 

俺たちの背後から声が聞こえ、振り返るとそこには連邦生徒会制服をきた生徒と、その背後に見たことのない生徒達がいた。

 

「カヤ室長!?」

「久しぶりですね、カンナ局長。そして、はじめまして、アッド先生」

「お前は?」

「自己紹介がまだでしたね。私は不知火カヤ。連邦生徒会の防衛室長を努めています」

 

カヤは柔らかな笑顔で自己紹介をし、握手を求めた。断る理由がないので握手をする…どうも胡散臭い雰囲気を感じる。

 

「どうしてこちらに?この場所はお伝えしていないはずですが…」

「私は防衛室長ですよ?ヴァルキューレ警察学園の訓練のことを話したのはあなたじゃないですか」

「それはそうですが、この場所はまだ話していないはずです」

 

この訓練場は俺が独断で作り、場所を教えたのはカンナとヴァルキューレの生徒だけだ。防衛室長がどんな手段でここを知ったのかは知らないが、本来の目的はそれだけじゃないはずだ。

 

「この訓練場は俺が独断で作った。近い内に報告しに行くつもりだったが、手間が省けたな」

「えぇ、それも知っています。その費用がどれだけ掛かったのかも知ってますよ?」

 

カヤは変わらず笑顔で話す。だが、後ろに控えている生徒たちからは少しだが殺意を感じる。

 

「…目的は何だ?ここを勝手に作ったことに対して何か処罰でも下しに来たのか?」

「そんなことはしませんよ。むしろ感謝しているのです」

「感謝?」

「えぇ、カンナ局長からヴァルキューレの訓練を先生に指導してもらえることを聞いたときはとても嬉しかったんですよ?私もヴァルキューレの状況を何とかしたかったところを先生が解決していただけるのですから」

「なら、何故今まで改善しなかった?室長ならヴァルキューレの問題に解決するために動いているはずだ。なぜ今になってここに来たんだ?」

 

 

 

俺は警戒しながらカヤに質問する。カヤはほんの少し目が開いてこちらに顔を向けた。

 

 

 

「…実を言いますと、連邦生徒会である問題が発生してまして、そちらの問題に当たっていたのです」

「問題?」

「まぁ先生には関係はありません。こちらですぐに対処しますので」

 

…誤魔化し方が下手か?絶対にそんなことはないだろう。連邦生徒会で何らかの問題が発生した場合、リンから連絡が来るはず。それすらないのであれば、この不知火カヤは嘘をついている。

 

「…話が変わってしまいましたが、今回は先生にあるお願いがあってきたのです」

「お願い?」

「えぇ、私の後ろにいるこの子達を指導してほしいのです」

 

カヤの後ろには、それぞれ違う武器を持った生徒たちがいる。全員の目には、何かに復讐を、何か囚われているような雰囲気を感じる…何故だろうか、この生徒達には昔の俺に似ている気がする。

 

「今更訓練をしろと?もう最終試験まで迫っている。これ以上は俺でも対応はできないぞ」

「もちろん承知しています。そこで一つ提案があるのです」

 

カヤはわかりやすく指を上に立てて、自信満々に話している。

 

「提案?」

「えぇ、私が連れてきたこの生徒達を今のドレミチームと替えて訓練すればいいのです!」

「…どういうことだ?」

 

カヤの言葉に俺は固まってしまったが、カヤの言い分を聞く為に意識を取り戻す。

 

「聞けばドレミチームの成績が悪く、先生でも手の付けようがないらしいじゃないですか。そこで、そんな不良生徒達を訓練から降ろし、私が連れてきた優秀な生徒達をドレミチームにすればいいのです!カンナ局長もそれがいいとは思いませんか?」

「わ、私は…」

「……」

 

…この女はふざけているのか?ここまでついてきた訓練生を勝手に外して、一度も参加していない奴に替えろだと…?

 

「断る」

「…何故ですか?先生にとってはこの上ない提案だと思いますが…」

 

この女はわかっていない。この3ヶ月間、彼女たちはどんなに辛くても、どんなに苦しくても、常に仲間がいた。仲間がいたからこそここまで来れたんだ。それをこの俺が見捨てろと言うのか?

 

「お前の提案は断る。ここまで来た生徒達は俺の『生徒(仲間)』だ。最後まで面倒を見るのが『大人(兵士)』の努め、決して見捨てたりはしない。今すぐ帰ってもらおうか」

 

俺はヘルメットを取り、カヤを睨みつける。

カヤのしていることは、昔のジェダイのやり方と同じだ。戦えないクローンがいれば、肉盾にして戦う。俺たちはドロイドでも壁でもない。自分で考え、行動をし、その責任を取る一人の『人間』だ。

 

「…そうですか。では、今回は引き上げます。あなた達、帰りますよ」

 

カヤはほんの僅かに曇った顔をしたが、直ぐに柔らかな笑顔に変わる。俺はその後ろ姿を見ていた。

 

「あぁ、先生。一つ言い忘れていました」

 

カヤは向きを変えずに話をしている。

 

「最近は物騒ですので、気をつけてくださいね?」

「…肝に銘じておこう」

 

俺の言葉を理解したのか、カヤたちはそのまま帰っていた。

 

ーーーーーーー………

 

「…今のは何だったんでしょう?まだ寒気がする…」

先生の後ろにいたあの『人間達』は何だったんだろうか?ぼんやりとしていたが、こちらに銃口を向けていた気がする。先生と似たアーマーをつけて、色とりどりの『人間達』が見えた気がする…今日は帰ってカモミールティーを飲みましょう。飲めば忘れるはずでしょうから。

 




ここで不知火カヤ登場!まだまだ彼女は何かを企んでいるかも?ドレミチームはどうなるのか!?

では、フォースと共に在らんことを…

本編(原作)だと先生は生徒の足をなめたりする過酷(死刑!)な大人ですが、アッドもそうであるべきでしょうか?

  • 舐めるべきや
  • ん、アッドも過酷するべき
  • う〜ん…微妙!
  • そこまでしなくても…
  • やめなされやめなされ…
  • 解釈違い
  • やっても…変わらないかな?
  • なんだったらためてたものをさらけ出せ
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