最推しのHappy Birthdayにイラストが描けなかった為小説をお納めします。非常に反省しております。文化祭期間で学校から帰るのが遅く……(言い訳)
ユズリハちゃん主催のハヤテくんお誕生日会のお話。
アタシは鼻歌を歌いながら意気揚々と保育園へ向かっていた。
そう、何を隠そう今日はハヤテくんの誕生日なのだ。つまり、アタシはハヤテくんを祝いに祝い祝いまくりたいのである!!!
ママは保育園の前でアタシを見送った。
屈辱だったがアタシは予め、ハヤテくんと家が近いこの二人に「なんとかしてハヤテくんの登園を遅らせてほしい」と頼んでいたのだ。
建物の中に入るといつもの仲良し三人組がアキの似顔絵を囲み何やら話していた。
ゾーヤのその声と共にダイヤがアキの絵を見せてくれる。
マリアに核心を突かれそうだったので遮っておいたわ。
ヒカルがアタシに見せたのはパステルカラーのヘアピンだった。
甲高い声が聞こえてきたと思ったら背の低い白黒が突っ込んできた。
アタシがそう呟いた瞬間、足元をものすごい速さで小さい何かが通り過ぎていった。
どうやらこれはペット用の玩具だったらしい。
二人の手には何処かで買ったと思われるお菓子の入った袋があった。
なるほど、この二人と…“みんなで”ってことはあいつらはお菓子か。
ふと扉から聞き慣れたあの声が聞こえた。
部屋の装飾(先生たちがやってくれていた)を見て確かにハヤテくんはそう言った。
ハヤテくんはすごい勢いでカレンダーを見た。
ハヤテくんはそれを受け取ると、「俺が好きなやつだ………」と呟いた。
ヒカルが先程のヘアピンを渡す。
ハヤテくんはそれを受け取ると、髪に付けてみせた。あれ、案外似合う。
ライムが手を広げると例の玩具(ネズミだったらしい)がライムの腕から飛び出した。
ハヤテくんは複雑そうな顔をしながらそのネズミをいじくりまわしている。なんだかんだ気に入っているようだ。
仲良し三人組が床に置いていた紙を(ゾーヤとアキはじゃーんと言いながら)広げた。
アタシは似顔絵を受け取ったハヤテくんに近づく。
朝から持っていた紙袋を渡す。中身はキーホルダーやアタシ特性の小さい手作り造花等だ。
ハヤテくんは紙袋の中身を覗きながら少しだけ目を輝かせていた。
カナタがケーキを箱にも入っていない状態で持ってきたことでアタシは全てを察した。
だが時既に遅し。宙を舞ったケーキは見事ハヤテくんの頭の上に乗ってしまった。
アタシがカナタ、と言いかけた時、微かな笑い声が聞こえた。
その声を発していたのは紛れもないハヤテくんだった。
この状況に誰もが唖然としていた。
最後の方は尻すぼみになっていてあまり聞こえなかったが、その声色はアタシの企画したお誕生日会が大成功で終わったということを示していた。
誰か漫画化して(泣)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。