「"デキる非正規"の生産性は正社員の4倍」アサヒビールが数値化して明らかになった"驚きの結果"
■10万人の女性キャストを生かした新サービス 当社のキャストには、家事に従事する女性を中心に10万人を超える人が登録しています。 キャストの主な仕事はラウンダー業務ですが、そのほかにもクライアントの店頭プロモーションの展開状況、売り場レイアウトや商品陳列状況などを、消費者を装って採点する店頭調査という仕事もあります。 このときに、実際に指定された店舗を訪れたことを証明するために、キャストには100円程度の買い物をしてもらって、レシートをスマートフォンで撮影し、画像を報告書に添付してもらっていました。 当社にはもともとレシートを集める仕組みがあったのです。 この画像を集計してOCR処理すれば、どの商品がいつ、どこで、どれだけ売れたかがわかります。また、レシートの持ち主は特定できますから、その人から、なぜその商品を買ったのかといった理由を聞くことも可能です。 消費者データというのがこれまでにもなかったわけではありませんが、そこから消費者の購買行動が読み取り、企業にとって本当に有用なものとなると、ほとんど見当たりません。 今後追随するところが出てくるとしても、早く始めれば当分の間は独走できます。 ■みんながやらないなら自分がやるしかない 非正規雇用の女性にしても、レシートにしても、私のほかに誰もその宝の山が目に入っていなかったかといったら、そんなことはなかったと思います。わかっている人はいたはずです。 しかし、それが市場として成立していなかったのは、わざわざビジネスにしたいと誰も思わなかったからでしょう。 たとえば、濁った水も処理を施せば飲み水になることはみな知っていますが、そのためには多くのプロセスが必要だとわかったら、自分でやろうという気に普通はなりません。それと一緒です。 みんながやらないなら、自分がやるしかないじゃないですか。それが私たちmitorizの考えです。 ---------- 木名瀬 博(きなせ・ひろし) mitorizファウンダー 1988年、立教大学法学部卒業。同年、アサヒビール入社。2002年、アサヒビール100%出資にて店頭営業支援会社スマイルサポート(現アサヒフィールドマーケティング)の設立に関わり、企画部長に就任。1500人のパート契約スタッフをアサヒビールから受け入れ、PDAを活用したSFAの成功事例として注目を浴びる。2004年、アサヒビール社内独立支援制度に応募し、合格第1号事業として独立。2004年、ソフトブレーン・フィールド(現mitoriz)を創業し、社長に就任。2025年、会長に就任、現在に至る。 ----------
mitorizファウンダー 木名瀬 博