脱線した回送列車、見習いの運転士が運転 東急田園都市線で列車衝突

衝突、脱線から一夜明け、現場に残された東急田園都市線の回送列車(手前)=川崎区高津区で2025年10月6日午前8時5分、清水夏妃撮影 拡大
衝突、脱線から一夜明け、現場に残された東急田園都市線の回送列車(手前)=川崎区高津区で2025年10月6日午前8時5分、清水夏妃撮影

 5日午後11時5分ごろ、川崎市高津区の東急田園都市線・梶が谷駅構内で、中央林間発渋谷行き上り列車(乗員乗客151人、10両編成)が、停車中の回送列車(乗員3人、10両編成)に衝突し、回送列車の最後尾車両が脱線した。けが人はなかった。6日の始発から、田園都市線は渋谷―鷺沼駅間、大井町線は二子玉川―溝の口駅間の上下線で運転を見合わせ、ダイヤが大幅に乱れた。

 東急によると、回送列車は車両の留置場所に使われている別の線路に移動する作業中だった。最後尾が上り列車側の線路にはみ出した状態で停車し、ホームに入ろうとした上り列車が接触したとみられる。

事故直後の回送列車(左)と、衝突があり車両に傷がついた中央林間発渋谷行きの上り列車=東急電鉄提供 拡大
事故直後の回送列車(左)と、衝突があり車両に傷がついた中央林間発渋谷行きの上り列車=東急電鉄提供

 国の運輸安全委員会によると、回送列車は当時、見習い中の運転士が運転していた。上り列車の運転士は、回送列車が通常より接近した位置に止まっていると感じて非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。運輸安全委は鉄道事故調査官2人を派遣し、詳しい事故原因を調べる。

 上り列車に乗っていた東京都の女子大学生(21)は友人と食事をして帰宅途中だった。「寝ていたが、『ドン!』という体が前に出るような大きな衝撃があり、目が覚めた」と状況を振り返る。

改札前で立ちつくし、駅員の案内を聞く人々=川崎市の東急田園都市線・梶が谷駅で2025年10月6日午前6時49分、宮本麻由撮影 拡大
改札前で立ちつくし、駅員の案内を聞く人々=川崎市の東急田園都市線・梶が谷駅で2025年10月6日午前6時49分、宮本麻由撮影

 車内では「降りないでください」とアナウンスがあり、1時間以上たってようやくホームに降りたという。深夜の駅近くで「とにかく怖かった。今後も通学でこの路線を利用するので不安」と話し、タクシーを探していた。

 一夜明けた6日朝、東急のダイヤは乱れ、梶が谷駅の改札前には多くの利用客が集まって混乱した。駅員は「運転再開のめどは立っていない状況です」と声を張り上げ、乗り換えの案内に追われた。専門学生の女性(19)は「近くの駅まで歩いても学校に間に合わない」と焦った様子だった。【矢野大輝、清水夏妃、宮本麻由】

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