ロシア「国際協力」で日本に情報操作 途上国支援、SNSで批判あおる
編集委員 下田敏
日本の国際開発協力に揺さぶりをかけるため、ロシアが情報操作を仕掛けている実態の一端が政府の調査でわかった。トランプ米政権による米国際開発局(USAID)の閉鎖などに絡め、途上国支援にネガティブな印象を与える情報を拡散させた。経済外交の重要なツールである開発協力の分野で、世論の分断をはかっている可能性がある。
規制緩い日本、情報操作受けやすく
ロシアは自国メディアのスプートニクやプラウダなどを使っ...
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(更新)- 渡部恒雄笹川平和財団 上席フェロー分析・考察
米国が分断されている背景の一つに、2016年の大統領選挙にロシアが介入して、トランプ大統領を勝利させたことがあります。ロシアの影響工作は米国のインテリジェンス機関により確認されています。(詳細は文末のリンクの分析論考を参照ください)日本に対しても、ロシアがこの記事のような工作をしている現状は、我々日本人は深刻に受け止める必要があります。最近、JICAの対外援助に対して否定的な意見が日本国内にありますが、それが日本国内の分断を狙った他国の誘導に踊らされたものであるとすれば、深刻に国益を損ないます。客観的にみて米国の分断の現状は米国の国益を大きく損ねているからです。https://www.spf.org/iina/articles/kawaguchi_01.html
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(更新) - 鶴岡路人慶應義塾大学総合政策学部教授別の視点
重要なトピックに関する記事ではある。しかし、記事が言及する「(日本)政府の調査」が、政府のどの部署のどのような性格の調査かが一切わからず、いかに受け取るべきかを判断しにくい。加えて、「スプートニク」はEUでは禁止されているが、日本では合法的に情報発信を行なっている。ロシア視点の情報を拡散していることは秘密でも何もない。「スプートニク」が認められている情報発信を行なっただけなのか、不正な行為、工作が含まれていたのか。後者だとすれば、その検証記事を期待したい。
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(更新)
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