教諭が「バカか」、校長は「追い詰めなあかん」…事務局長がうつ病を発症
奈良市の東大寺学園中・高校の事務局長だった男性が、学園の教職員組合の役員である教諭らから威圧的な言動を受けるなどし、うつ病を発症したとして、昨年11月、奈良労働基準監督署に労災を認定された。
男性の弁護士への取材で分かった。男性は学園や教職員組合、元校長らを相手取り、計約910万円の損害賠償などを求めて地裁に提訴している。
労基署の認定では、男性は2022年12月~23年1月、組合役員である教諭らから「バカか」などと叱責(しっせき)を受けたり、机をたたくなどの威圧的な言動を受けたりした。学園側もこの事実を認識していたにもかかわらず適切な対応を行わず、男性は23年1月末頃、うつ病を発症した。
男性は今年8月、学園や組合、元校長らを相手取り、計約910万円の損害賠償などを求める訴訟を地裁に起こした。
訴状によると、男性は教職員の賞与を減額する財政再建計画を作成したことで、教諭らが嫌悪感を示すようになったと主張。その後、教諭らから「バカか」「人の心がないのか」などと人格を否定する言動を受けた。監督する立場の元校長もこれを止めず、「追い詰めなあかん」などと発言。男性は23年4月、うつ病で休職し、同10月に一般職員に降格させられたとしている。
学園は6日、読売新聞の取材に対し「係争中のためコメントは差し控える」とした。