台湾の対米貿易交渉を率いる鄭麗君・行政院副院長(副首相)は1日、半導体生産の半分を米国で行うという取引には同意しないと述べた。資料写真、2018年3月、台北で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[台北 1日 ロイター] - 台湾の対米貿易交渉を率いる鄭麗君・行政院副院長(副首相)は1日、半導体生産の半分を米国で行うという取引には同意しないと述べた。
ラトニック米商務長官は先週末、米テレビ局ニュース・ネイションに対し、米国と台湾での半導体生産を50対50にすることを台湾に提案すると述べた。現在は大部分が台湾で生産されている。
鄭氏は米国から帰国後、50対50の案について交渉では議論していないと言明。台湾の中央通信によると、同氏は「われわれの交渉チームは半導体生産を50対50に分けることに一切コミットしていない。今回の交渉でこの問題は協議していないし、そのような条件にわれわれが同意することはない」と強調した。
半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW), opens new tabは米アリゾナ州に工場を建設するために1650億ドルを投資しているが、生産の大部分は台湾にとどまる見通しだ。
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