地域とメディアの未来は? フリーアナ武田さん、学生と討論 熊日の紙齢3万号記念でシンポ 熊本市
熊本日日新聞社は4日、紙齢3万号を記念したシンポジウムを熊本市中央区の熊日本社で開いた。熊本県出身のフリーアナウンサー武田真一さん(58)がメディアの役割について基調講演し、県内の高校生や大学生と意見を交わした。 熊日は1942年4月1日に創刊し、今月31日に通算3万号を迎える。シンポジウムは、地域に根ざすメディアと熊本の将来像を、次代を担う若者たちと一緒に考えようと企画。熊日電子版のID会員約50人が聴いた。 武田さんは講演で、NHK時代に地方局で担当した取材のエピソードを交えながら、メディアの使命として「皆さんが知りたい情報を伝え続ける存在であることが大切だ」と話した。 パネル討論では、高校生と大学生計8人が登壇。若者たちは関心のある地域課題として交通渋滞や地下水保全、商店街の活性化などを挙げ、「熊日でしか得られない情報を発信してほしい」と期待した。 また、交流サイト(SNS)の浸透を踏まえ、読者が「知りたい情報」を容易に探せるよう工夫を求める声も上がった。(岡本遼)
※シンポジウムの詳報は31日付に掲載予定。動画も限定公開します。