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【実況視聴】ゲーム『サイレント・ヒルf』感想【ネタバレ有り】

今回は、9月下旬に発売されたゲーム『サイレント・ヒルf』の実況視聴による感想を書きたいと思います。
「自分がプレイしていないのに感想を書くなんて」とおっしゃる方もいるかもしれませんが、現状ではこのゲームができる環境にないので、その点はご容赦ください。
なお、私が見た実況は、ゲーム実況者ガッチマンさんによるものです。
また、以下の動画及び、本記事にはネタバレが含まれますので、ご注意ください。

あと、このゲームはジャンル的にはホラーに含まれるもので、気持ちの悪いモンスターが出て来て戦ったりとか、血がしぶいたりといった残酷描写があります。気の弱い方やホラーが嫌いな方は、動画の視聴の際には自己責任でお願いします。

あらすじ

まずは、このゲームのあらすじを、ざっくり書いておきます。
時代は1960年代、昭和の中頃です。
舞台は片田舎の独特の風習や信仰を持つ、戎ヶ丘(えびすがおか)と呼ばれる町です。

主人公はその町でくらす高校生・深水雛子(しみず ひなこ)です。
姉の潤子はすでに嫁いでいて、彼女は両親と3人でくらしています。
彼女の周りには、幼馴染で「相棒」と呼ぶ、岩井修(いわい しゅう)、同級生の西田凛子、五十嵐咲子(いがらし さくこ)の3人がいます。

彼女たちはごく普通に高校生活を送っていますが、ある日突然、戎ヶ丘が霧に包まれ、あたりには赤い花が咲き乱れ、化け物が現れて襲って来るようになります。
そんな中、雛子は友人たちと共に町からの脱出を目指すのですが――。

……といった感じですね。
ただ、ゲーム自体は脱出ゲームではないです。
どちらかというと、謎を解き明かすといった感じです。
とはいえ、実際に描かれるのは、雛子の成長と周囲との和解かなと思います。

また、このゲームは周回プレイをすることで、次第に全ての謎や人間関係、地域の歴史などが明らかになる構造になっています。
更に、ゲーム中には戎ヶ丘町内のパートと、狐面の男に案内されて進む神社のような世界のパートの2つがあります。

1周目のルート

1周目は、途中までは雛子が、修と凛子と共に、戦いながら町からの脱出を目指す一方、神社世界パートではいくつかの恐ろしい儀式を経て、雛子が「白無垢」へと変貌するまでが描かれます。

1周目は、ゲーム全体でいうと、登場人物の紹介と人間関係の紹介、この物語のざっくりとした紹介と、謎の提示……といった感じでしょうか。
1周目だけでは、全体像そのものはつかみにくい作りになっている気がします。
そして、とにかく、凛子と咲子の内面の暗い部分がこれでもかというほど描かれます。
あと、雛子の両親に関しては、雛子視点っぽいので、これまた「これでもか」というほど昭和の父と母という感じに描かれています。
特に父親が、なかなかひどくて……『巨人の星』の星一徹をもっとひどくした感じといえば、昭和生まれの方には理解してもらえるかもですね。

この両親に限らず、舞台が1960年代なので、男女観とか人権意識とか平成や令和生まれの人から見ると、信じられないような感じで描かれてます。
私自身は昭和生まれで田舎育ちな上に、父親はちょっと雛子父に近い感じのところがあったので、「ああ……」って感じでしたけれども。

1周目のエンディングは、花嫁が式の最中に暴れ出して、出席者たちを刺した――という感じの映像で終わります。花嫁が錯乱した原因は、赤いカプセルの薬を飲んだせいらしい、とのこと。

このエンディングで私が想像したのは……
「父の借金を肩代わりしてもらうかわりに、雛子は子供のころに助けたことのある青年、寿幸(ことゆき)と結婚することになった。
しかし、彼との結婚を嫌がった彼女は、修にもらった薬を飲むうちにおかしくなって、事件を起こした――」
みたいなものでした。
途中、凛子が修に「雛子はもう死んだ」と語るシーンとかもあって、寿幸との結婚は、普通の人間との結婚というわけでなく、狐の神様の元への嫁入り的な意味合いもあって、そこに嫁ぐ=死という扱いになるのかな~とも思ったりしたのでした。

あと、これはたまたま見た他の方の解説動画で、雛子が結婚のことを修に相談していたらしいと知り(実際には2周目で登場するムービーの内容でした)、そもそも修がはっきりしないから、こんなことになってるんじゃないのか? と少しモヤモヤしました(;^ω^)

ちなみに、主人公の深水雛子は、神社世界での儀式が終わると、狐面と片腕が狐の「雛子」と、女子高生の「深水雛子」に分裂します。
1周目のエンディングを見たあとだと、この分裂もそもそも薬のせいだったのかな……と思えるのですが、これはそうではなかったようです。

2周目のルート

2周目では、もう少し詳しく、寿幸と雛子の関係や、雛子が結婚のことを修に相談した時のことなどが描かれます。
ちなみに、ガッチマンさんの動画によると、ここでは回復に使える「赤いカプセル」を飲んではいけないそうです。飲むと1周目と同じエンディングになってしまう? らしいです。
また、地蔵の謎を解くと手に入る霊刀の、呪いを解くか解かないかでエンディングも分岐します。
で、最初は呪いを解く方のルートでした。

こちらのルートでは、ラスボスが修に憑りついた付喪神になります。
ラスボスを倒すと修は元に戻り、雛子は寿幸の妻になる方を選びます。
ちなみに寿幸は本当に雛子のことが好きで、彼女を妻に迎えるためにこれまでいろいろ努力して来た人です。
マスクの下は、そういうキャラクターにありがちなようにイケメンですし、性格もそんなに悪くないと思います。
むしろ、性格的にもかっこいい人物だと思います。

なんかイマイチ煮え切らない修よりは、いい人なんじゃないかなと思いますね。
まあ、このあたりは単に私の好みもあるかもしれませんが(笑)、狐の神様云々を別にすれば、この人と結婚して閉鎖的な町から出る方が、雛子にとってはいいのでは? とも思えました。

最後の最後に出て来る「深水雛子」の独白がなければ、これはこれでハッピーエンドな気がします。

2周目分岐のルート

ここからは、霊刀の呪いを解かなかった場合のルートについて書きます。

2周目ではっきりして来るのは、戎ヶ丘ではかつて神と崇められていた千年杉にまつわる付喪神と、お稲荷様として祀られる狐の神様たちが、争っているということです。
1周目の時から、神社世界の方で、雛子が昔大事にしていた人形がいろいろ警告して来るのですが、この人形が付喪神側の存在でした。
で、霊刀の呪いを解かない場合、雛子は「深水雛子」の方で、付喪神に味方する側になります。
なので、ラスボスは寿幸に憑いている七尾の狐となります。

七尾の狐を倒した「深水雛子」は、修と共に戎ヶ丘に戻ります。
こっちはこっちで、いかにもハッピーエンドっぽいのですが……お稲荷様の守りがなくなった戎ヶ丘は、水龍――地下水だかガスだったか、なんせそういうものが吹き出して、壊滅してしまいます。
つまり、付喪神にはそうしたものを抑える力は、もうなかったということですね。

最終ルート

最後、3周目は両親との和解と、雛子の選択がテーマかなと思います。

雛子は、両親を嫌っています。
まあ、思春期だし、まだ10代だし、しょうがないかなあとは思うのですが、両親を見たまんまに見ています。
なので、父親は、甲斐性なしのくせに何かと威張り散らすばっかりの暴力的で嫌なオッサンですし、母親はそんな父に反抗すらできなくて、ちっとも幸せそうに見えないのに自分(雛子)に「女の幸せは結婚すること」と説いて来る勘違い女……みたいな感じです。
まあ、たしかに表面的にはその通りだし、私も子供の立場から見たら、この人たちってそうとしか見えないよなあとは思います。

ただ、ある程度年齢が上がれば、夫婦には夫婦の子供には見せない面があるんだろうな……と気づくと思うんですよね。
凛子や咲子の例でもわかるとおり、人には表と裏の顔があるものだし、ましてや大人と子供、親と子では、見せない顔もあるよなと思うのです。
でも、10代で思春期真っただ中の雛子には、たぶんそこまで考えられない。というか、余裕がない……のかなと思います。

ともあれ、そんな雛子が、このルートでは父や母の本心とか、父と母の間だけのやりとりなどを知って、両親と和解します。
そして、誰かから押し付けられるのではなく、自分で選びたい、選ぶことが大事なのだと、理解します。

こうして「雛子」と「深水雛子」は、一緒にそれぞれの敵である七尾の狐と付喪神と戦うことになります。

動画を見ながらずっと、最後のラスボスっていったい? と思っていたのですが、最後はなんと神社世界で、「雛子」が七尾の狐と、「深水雛子」が付喪神とそれぞれ戦います。
この戦闘画面がなかなか、かっこ良くて、うまく考えられてるな~って感じました。

ラスボスを倒すことによって、寿幸もまた、普通の青年に戻ります。
そして、彼から雛子たちの元に届いた手紙には、子供のころにできなかったことをしているといった近況や気持ちがしたためられていました。
また、雛子たちは、誰もいなくなった戎ヶ丘で静かにくらしています。

戎ヶ丘は、深水雛子の心の中の世界であり、このゲームは彼女の葛藤と成長の物語なのだなあと感じたエンディングでした。

最後に

オマケ? のUFOエンディングも面白かったです。
昭和テイストのマンガで、本編中ではギスギスした部分も多かった、雛子・凛子・咲子・修の4人が楽しくワイワイやっていて、実際にはこんなやりとりもあったのかもな~なんて思いました。

あと、最後まで明かされなかった、雛子の姉・潤子が狐たちの側にいることについてですが……。
私は、あの潤子は雛子の妄想というか、あれも実は「もう1人の雛子」だったんじゃないかなと思います。
最初は、潤子も寿幸の家の親戚か何かに嫁いでいたのか……と思ったのですが、最後まで見て、なんとなく、そういうことでは? と感じました。
「深水雛子」を抹消することをためらう「雛子」の前に現れては、実行を促す――それは「これが正しいのだ」と囁くもう1人の雛子だからこそ、だった気がします。

私が今回この『サイレント・ヒルf』に興味を持ったのは、シナリオが『ひぐらしの鳴く頃に』の竜騎士07さんだと聞いたからです。
発売前から公開されていたトレーラーは、『ひぐらし~』を彷彿とさせる田舎の風景と、鉄パイプ片手に戦う女子高生といったもので、どんなゲームになるんだろう、とすごくワクワクしていました。
なので、実況動画ででも内容を知り、映像を見ることができて、とてもうれしかったし、楽しかったです。
また、最近はあんまりゲーム実況を見なくなってもいましたし、そもそも長い動画を見ることがしんどくなっていて、長時間のものを避けていた部分もありました。
ですが、久しぶりに長いものをがっつり見て、没入感もすごくて、それもまた楽しかったです。

自分でプレイしたら、たぶんすぐに死ぬだろうし、迷うだろうし、めちゃくちゃ時間がかかるだろうなと思いつつ、いつかプレイしてみたいとも思ったことでした。

というわけで、最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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