物理学科は「東京理科大学>慶應義塾大学」

専門ごとに序列が変わるようになったのも、ここ10年ほどで生じた大きな変化です。

その際たるものが、物理学科でしょう。なんと物理学科の偏差値は、慶應義塾大学よりも東京理科大学のほうが上なのです。

工学部や薬学部などが入る東京理科大学の葛飾キャンパス
写真=時事通信フォト
工学部や薬学部などが入る東京理科大学の葛飾キャンパス(=2025年9月3日、東京都葛飾区)

理由は、慶應義塾大学は総合大学であるため教養科目の割合が多く専門性が少し乏しいこと、学費が高いことがネックになっているため。そして慶應義塾大学には“慶應”というブランド力、つまり「ブランド就職」を狙う人も一定層集まるため、堅実に物理学を志したい人は東京理科大学を志望しがちといった背景もあります。

また医学部は、慶應義塾大学に続くのは東京慈恵会医科大学、順天堂大学です。なぜなら、GMARCHに医学部がないため。偏差値は、東京医科歯科大学が70、日本大学医学部が65。学部にこだわりのある子は、世の中でいういい大学ランキングとは別軸で捉え直さねばなりません。

偏差値は高くないが「就職率は高い」大学

ちなみに、2000年代は「偏差値の高い大学=就職しやすい大学」でした。

しかし、2020年を過ぎたころから、創価大学や千葉工業大学など偏差値はそこまで高くないものの「就職率は高い」とアピールする大学がちらほら出てきて、今なお増加傾向にある印象。

国際基督教大学のような、グローバル化やリベラルアーツ教育に力を入れている学校も就職で有利に働くように。まさに独自の路線が功を奏したと言えます。

エリアとの相関もあるようで、実践女子大学は2014年に渋谷キャンパスが開設されて以降、学生の社会への関心が高まったために就職率が上がったとも言われています。

かなえたい未来が漠然とでもある子は、就職のことも考えた上で大学を選択しましょう。

そのためにもまずは、子どもがどんな道へ進みたいと思っているのか、どんなことに尖っている人間になりたいのか、腹を割って話せるようになる必要があります。