外出先で手を拭く程度ならハンカチで十分。だが、にわか雨で濡れたリュックやバッグ、水滴のついたペットボトルなどを拭こうとすると、その吸水力では心許ないことがある。
また、濡れたハンカチをポケットに戻したときに、今度はボトムスまで湿ってしまうのも気になっていた。そんな小さな不便を解消してくれたのが、Matador(マタドール)の「ウルトラライトトラベルタオル S」だった。
コンパクトで機能的なトラベルタオル
このタオルはナノファイバー素材を採用し、軽量かつ薄手でありながら、重量の2~3倍の水分を吸収できるのが大きな特長。
サイズはS(39 × 39センチ)とL(120 x 60センチ)の2種類で、Sはハンドタオル感覚で日常的に使いやすい大きさになっている。
実際に使ってみると、濡れた手を拭くのはもちろん、小雨で濡れたバッグやサドル程度であれば余裕を持って拭き取れる吸水力があった。また、旅行中に銭湯やサウナに立ち寄った際には、Sサイズでもバスタオル代わりに活躍。1回で全身を完全に拭き切るのは難しいが、一度体を軽く拭き、洗って絞ってからもう一度使うことで十分対応できた。
これまで旅先には薄手のタオルを1枚持ち歩いていたが、荷物を減らしつつ利便性を大きく高めることができている。
乾かしやすさと持ち運びやすさ
タオル本体にはバックル付きのハングループが備わっており、シャワー前後にフックへ掛けたり、使用後にまとめたりと、細部まで使いやすい工夫が施されている。
ナノファイバー素材は速乾性に優れており、しっかり絞れば室内なら30分ほどで乾く。ただし外出先では「乾くのを待つ」ことは難しい。濡れたままバッグやポケットにしまえば荷物まで湿ってしまうが、ループを使ってベルトやバックパックに取り付ければ、移動中に風を受けて自然に乾かせるのが嬉しいポイントだ。
また、付属のメッシュバッグに収納することで、よりコンパクトにまとめて持ち運ぶことも可能。乾きはやや遅くなるものの、通気性のある素材のおかげで時間をかければしっかり乾燥させることができた。バッグの外に取り付けて携帯できるため、濡れた後も安心して持ち歩けている。
気づけば欠かせない日々の愛用品に
あると便利かもしれないという思いつきで購入したものだったが、今ではランニング、外出、旅行と、日常のあらゆるシーンで欠かせない存在になっている。
洗濯機で丸洗いできる手軽さも、長く愛用できる理由のひとつに。使った後も気軽に清潔さを保つことができるのはありがたいポイントだ。コンパクトで軽量でありながら、吸水力と速乾性を備えた一枚。ハンカチでは補いきれなかった“小さな不便”を解消し、日常をぐっと快適にしてくれた。