昭和が、ワークライフバランスなどクソ喰らえだった(というよりその概念がなかった)のは、高度成長期からのバブル突入で、
『働けば働くほど、賃金が増加するという明確な見返り』
があったからです。
そのため、未来の予測報酬に対しドーパミンが過剰分泌され、多少の無理があっても自分をモチベートできた。
ですが今は、その「未来の予測報酬」を多くの国民が抱くことができません。
現在のさまざまな歪みを抱えた社会構造の中で、
「ワークライフバランスなど不要だ! サボりこそが日本の衰退の原因だ!」
と言っている方々は、
・その根性で収入や人をコントロールできる経営者や事業主
・その言葉をパフォーマンスに使える政治家や著名人
・その風潮を利用して情弱をだます情報商材屋、イキリ起業家、スピ業界
といった立場の人ばかりで、一般国民はとばっちりしか受けません。
国民全員が、自分のために、国のために、まだ見ぬ見返りのために血眼になって働けばいい(=ワークライフバランスを捨てる)という考えも、理屈としては理解できます。
ですが、それはもう無理です。
流石に30年遅れです。
どうなるんだろう、この国。