2025/9/27 土曜日
弘前唯一の〝街のゲーセン〟閉店へ
青森県弘前市の三珠産業が駅前町で運営するゲームセンター「ゲームフェスタミタマ」が10月6日の営業を最後に閉店する。2019年に閉店した土手町の姉妹店「スペースイン」を一本化し、市内に唯一残る地元資本の〝街のゲーセン〟として親しまれてきた同店は、惜しまれつつ姿を消すことになる。
同社は現社長が喫茶店でのインベーダーゲームを手掛けたのをきっかけに、以降は市内などで街のゲーセン事業を始めた。現在のミタマは00年10月にオープンしたが、前身を含めた同社ゲーセンとしての歴史は40年以上となる。
今のミタマをオープンした頃は、プリントシール機や「ダンスダンスレボリューション」など、社会的ブームともなった人気ゲームが生まれるなどゲーセンに勢いがあった時代。同社によると12、13年ごろまでは非常に好調だったが徐々に勢いは低下。人口減やさまざまなコストの上昇に加え、ゲームは度重なる増税をコスト転換できにくい側面もあった。加えてスマホゲームが台頭し、さらにはオンラインクレーンゲームの出現などもあり社会は大きく変化、「実店舗である優位性がなくなったことが大きい」と閉店を決めた。
最終日の6日は午後9時で閉店する。