「デフリンピック」開催前に応援イベント

 今年11月、耳が聞こえない人、聞こえにくい人たちのオリンピック「デフリンピック」が日本で、はじめて開催されるのを前に、川越市で応援イベントが開かれました。

 川越市にあるりそなコエドテラスで開かれたイベントには、全国を巡回しているデフリンピックのPRカーの展示や陸上競技の体験会などが行われました。

 11月15日から始まるデフリンピックでは、70を超える国と地域からおよそ3000人の選手が参加して21の競技が行われ、県内からは22人の選手が参加します。

 23日は、県にゆかりのある選手17人が参加して壮行会も開かれました。

 壮行会では、空手の型と組手で出場し、開会式では、旗手を務める小倉涼選手が選手宣誓を行いました。

 小倉涼選手「私たちの挑戦や活動が、障害がある、ない関係なく、共生社会を目指して、繋げられることを祈願しています。この気持ちを持ってデフリンピックの大舞台に立ち勇気を持って戦うことを誓います」

 会場に訪れた人たちは、「勝つ」「大丈夫」「メダルをつかみ取れ」などの手話で選手達へエールを送っていました。

 また、9月23日は手話言語の国際デーでもあることから、会場では、聴覚障害がある人がスタッフを務める手話カフェや坂戸ろう学園の生徒とたちによる和太鼓の演奏も行われ、手話がひとつの言語であることへの理解を求めていました。

 手話言語の国際デーでは手話が言語であることへの認知を広めるため、世界各国で、世界平和を表す青色のライトアップが行われています。

 この時間、イベントが開かれたりそなコエドテラスでも行われているほか、県内各地の市役所や施設など30か所以上で、建物がブルーにライトアップされるということです。

県内企業の約5割 正社員の人手不足を感じると回答

 県内企業の内、正社員の人手不足を感じていると回答した企業は、ことし7月時点で、およそ5割にあたることが、民間調査会社帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 調査によりますと、ことし7月時点で正社員の不足を感じている企業は48.8%で、前の年の同じ月と比べると2.5ポイント減少し、7月としては、5年ぶりに前の年と比べ減少となりました。

 また、非正社員の人手不足は32.8%で、前の年の同じ月と比べると5.4ポイント増加し、7月としては、2年ぶりに前の年と比べ増加となりました。

 業界別に見ると、正社員の人出不足は、「運輸・倉庫」が70.0%で最も高く、次いで「建設」が69.4%、「金融」の60.0%となっています。

 正社員の人手不足について帝国データバンク大宮支店は、「正社員の人手不足は、依然半数近くの企業が感じており、高水準が続いている。」とした上で、「人手不足倒産は過去最高だった昨年を上回るペースで推移しており、生産性の向上や経営効率を高める取り組みが極めて重要」としています。

食品メーカー社員が解説 図書館で学ぶ「腸活」

 戸田市の図書館で23日地元の食品メーカーの社員を講師に招き「腸活」について学ぶイベントが開かれました。

 戸田市立中央図書館で行われた「図書館で学ぶ今日からはじめるかんたん腸活」。

 地元企業と住む人を繋げることで地域を盛り上げようと、図書館が今回初めて開きました。

 講師は市内に本社がある食品メーカー「みたけ食品工業」の社員が務め、理想的な腸内環境のほかきな粉やもち麦など腸内環境を整える身近な食品について解説しました。

 さらにイベントではみたけ食品の手掛けているぬか床を使ったぬか漬け体験も行われました。

 また、腸活に関連した館内の本が紹介され、参加した人たちは早速手に取り、学びを深めていました。

さいたま市の伝統行事「浦和おどり」

 さいたま市の伝統文化「浦和おどり」が、23日さいたま市浦和区で行われました。

 JR浦和駅近くの旧中山道で毎年行われているイベントは、おととしまで7月に行われていましたが、暑さ対策で、去年から、9月に変更されました。

 浦和おどりは午後4時頃から始まり、地元の企業などの踊り手グループが浴衣姿で軽快に踊りを披露しました。

 一方、今回は多くの人に日本文化に触れてもらおうと、公募で集まった市内に在住・在勤の18か国の外国人、あわせて55人が浦和おどりに参加しました。

 参加した外国人は、午後3時ごろには浴衣に着替え、本番に備えて練習しました。

 そして午後6時ごろから「飛び入り連」の一員として浦和おどりを披露し、さいたま市の伝統文化を楽しんでいました。

県立熊谷図書館 「江戸の出版文化」展

 江戸時代に読まれていた本などから当時の出版文化について学ぶ企画展が熊谷市の県立熊谷図書館で、行われています。

 資料展「江戸の出版文化」は、江戸時代の人々に読まれていた古くからある和本や、埼玉県に関する資料に加え、明治時代の小学校で使われていた教科書などが展示されています。

 「百人一首」の和本には、現代でも詠まれている和歌と共に絵が描かれており、古くから人々に百人一首が親しまれていたことが分かります。

 儒教の経典「孝経」。江戸時代の版元として有名な蔦屋重三郎が1809年=文化6年に出版したものです。

 明治時代の習字の教科書、「村名習字本」には昔の埼玉県内の村の名前が記載されていて、植田谷本や下大久保など現代でも県内にある地名を確認することができます。

 そのほかにも、埼玉県にゆかりのある、江戸や明治時代の資料が多数展示されていて、当時の出版文化について深く学ぶことができます。

 企画展、「江戸の出版文化」は今月28日まで開かれています。