【パリ=三井美奈】自民党で4日、高市早苗新総裁が選出され、日本に初の女性首相が誕生する見通しとなったことを欧州メディアは一斉に報じた。ドイツ誌シュピーゲルは「東京の鉄の女」と紹介し、高市氏が敬愛するサッチャー元英首相になぞらえた。
シュピーゲルは、高市氏が「政財界において女性指導者がほとんどいない国で、非常に大きな勝利を収めた」と指摘。だが、高市氏は女権運動には与さず、保守派で国家主義の政治家だと位置付けた。
フランス紙フィガロも、高市氏が自民党のタカ派であることを強調した。岸田文雄前首相がアフガニスタンのイスラム原理主義勢力になぞらえて「タリバン」と呼んだほどだと紹介。そのうえで、低迷する経済に展望が描けず、移民や外国人観光客の流入に日本の凋落を重ねる若い世代が、高市氏の支持層になっていると分析した。
イタリアではドマーニ紙が、同国初の女性首相で右派のメローニ首相との類似点を指摘した。高市氏を「日出ずる国のメローニ」と位置づけ、外国人問題や家族観で保守的な姿勢をとっていることを紹介した。