江口寿史氏のトレパク疑惑で企業が相次ぎ対応発表。写真無断使用から始まった炎上でイラスト業界は変わる? #エキスパートトピ
イラストレーターの江口寿史氏が10月3日、「インスタに流れてきた横顔」を本人の承諾なしにルミネ開催のイラストのモデルにしたことを発表し、炎上したことをきっかけに、過去の作品にも“トレパク疑惑”が次々と指摘されています(※筆者は模写だと思っています)。
X上では多くのユーザーが「元ネタ探し」を進めており、その結果、すでに複数の写真が「参考元ではないか」と拡散されています。
江口氏にイラストを発注していたZoffやデニーズなどの企業はこれを受け、「確認作業を進める」と相次いで発表する事態となっています。
ココがポイント
江口寿史氏が(中略)本人の承諾なしに「インスタに流れてきた完璧に綺麗な横顔」をモデルに用いて描き、物議を醸した
出典:スポニチ Annex 2025/10/4(土)
告知ビジュアルに関して、制作過程に問題があったと判断し、必要な確認が完了するまでの間、該当ビジュアルを一時的に撤去
出典:LUMINE・わたしらしくをあたらしく 2025/10/3(金)
Zoff_INFO@Zoff_INFO
「デニーズ」で使用している江口寿史氏デザインのイラストにおいて、その制作過程について現在確認作業を進めております
出典:株式会社デニーズジャパン 2025/10/4(土)
エキスパートの補足・見解
ルミネ荻窪の件ではモデルにされた方との和解がと発表されており、こちらは一応は解決しています。
しかし、その後に指摘された疑惑は現時点ではいずれも未解決とみられ、元ネタとされる人物の中には芸能人も含まれているようです。
そうなると交渉相手は芸能事務所となるため、問題の規模はさらに拡大する可能性があります。
今回の件は著作権や肖像権の有効性をめぐっての議論になっていますが、そもそも企業側からすれば承諾なしでイラストに使用する行為には明らかにコンプライアンス上の問題を抱えています。
記事執筆時点で江口氏からの新たな発表は確認されていませんが、この問題は単なる個人の不祥事を超えて、イラスト業界全体のルール形成に影響を及ぼす可能性があります。
「参考」と「模写」と「トレース」の違い、事前許諾の必要性、商用利用時の権利意識など、2022年の古塔つみ氏の炎上事例を経てもなお曖昧なままだった境界線に対し、明確なガイドラインや業界基準を整備する必要性があります。
著名クリエイターによる同様の問題が続いてしまったことで、広告業界や出版業界全体でのチェック体制強化と、クリエイター倫理の再構築は急務だと思われます。