旅客機2機が接触、翼が操縦席の窓に激突 米ニューヨーク空港
(CNN) 米ニューヨークのラガーディア空港で1日夜、米デルタ航空の地方路線用の旅客機2機が誘導路上で接触し、片方の翼がもう一方の機体の操縦席の窓を直撃した。
デルタ航空の発表によると、衝突したのはいずれも地域航空会社エンデバー・エアが運航するCRJ―900型機で、低速で接触した。
ノースカロライナ州シャーロットから到着した5047便の機首に、バージニア州ロアノークへの出発の準備をしていた5155便の翼が衝突した。
航空管制交信を傍受するサイト「LiveATC.net」によると、5047便の操縦士は管制官に無線で「M誘導路でCRJ2機が衝突した」と伝えた。操縦士は、相手の右翼が機首と操縦席の窓に当たったと報告していた。
航空管制の音声によれば、5155便の操縦士は、衝突により客室乗務員1人がひざを負傷したと報告した。ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社によると1人が病院に搬送された。これ以外に負傷者はいなかった。
デルタ航空は声明で「乗客と従業員の安全が何よりも優先されるため、関係当局と協力して発生した事象を調査する」と述べ、乗客に謝罪した。
5047便には乗客57人、5155便には28人が搭乗していた。乗客は空港側が手配したバスでターミナルに移動し、ホテルと食事が提供された。
港湾公社によると、この事故で空港の運航に影響は出なかった。