【全文】笑いあり涙あり 引退表明の広島・上本が名スピーチで鯉党に別れ「来年は必ず新井さんを胴上げ」
◇セ・リーグ 広島1-3ヤクルト(2025年10月4日 マツダ) 広島の上本崇司内野手(35)が、4日の今季最終戦となるヤクルト戦に代打で出場。本拠のファンに最後の雄姿を見せた。 【写真あり】最後の打席で涙を流す上本 7回、1死無走者で代打で登場すると、打席に入るや否や、上本は涙が止まらなかった。号泣する目をぬぐいながらもバットを構え、2球目にはフルスイングで打席内で倒れ込む一幕もあった。 その後もファウルで粘ったが、最後は遊ゴロに倒れた。それでも、スタンドからは温かい大きな拍手が沸き起こり、ベンチ前でナインらとハイタッチ。新井監督も背中をポンポンと叩いて、ねぎらった。 試合後のセレモニーでは、ムードメーカーらしく笑いあり、涙ありの名スピーチ。「怪我をする弱い体に産んでくれた両親」などジョークをまじえながらも、公私ともにお世話になった新井監督に対して「来年は必ず、ここにいるメンバーと新しい力が加わってきますので、そのメンバーで胴上げしてくれることを願っています」とファンに公約した。 上本は、22年に94試合に出場するなどユーティリティープレーヤーとして活躍。1日に来季構想外を球団から告げられると「正直、体もボロボロ。悔いは全然ないですし、(心残りは)全くない。やりきりました」と今季限りで現役引退する意向を語っていた。 以下、セレモニーでの上本のあいさつ全文。 まず、はじめに、こんな成績を残していない、たいして貢献もしていない選手に、こういう場を与えていただいた松田オーナーはじめ、関係者の皆様、そしてリハビリの真っ最中ですが、打席を与えていただいた新井監督、本当にありがとうございました。 この13年間、ご迷惑ばかりかけてきた選手ですが、たくさんのご声援していただいて、カープファンの皆さんには、感謝しかありません。本当にありがとうございました。 ここまで野球をやってこられたのも、怪我をする弱い体に産んでくれた両親(場内からは笑い声)。そして、どんな時も僕の味方でいてくれた家族、そして今まで携わっていただいた指導者の皆さん、そして新井監督をはじめコーチの皆さん、最初は怖かったけど愛情があり優しかった先輩、プチ生意気だけどブチかわいい後輩たち、裏方さん、トレーナーの皆さんのおかげでここまで野球をやってこれたと思います。本当にありがとうございました。 最後に…は、なりませんね。あと一つ(再び笑い)。僕の心残りがあるんですが、現役時代からお世話になり、食事にもたくさん連れて行ってもらって、たくさんイジッてもらって、たくさん可愛がっていただいた新井さんを胴上げすることができなかったというのが心残りではありますが、来年は必ず、ここにいるメンバーと新しい力が加わってきますので、そのメンバーで胴上げしてくれることを願っています。 最後になりましたが、この13年間、応援していただいた皆さん、本当にありがとうございました。