シャインマスカット“海外流出” 無断販売も…損失は年間100億円以上か ライセンス契約めぐり山梨県と国は対立 日本の“ブランド果実”どう守る?【識者解説】
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日本が開発した大人気品種・シャインマスカットをめぐり、ニュージーランドでのライセンス契約(生産許可)を農水省が検討していることについて、生産地である山梨県は猛抗議する事態となっています。 さらに、日本で開発されたシャインマスカットの苗木が非正規に海外へ流出していることも問題に…。 金高騰はいつまで続く? 背景には社会不安とアメリカ利下げ もし投資を始めるなら何から? 日本貴金属マーケット代表理事が解説 不正な海外流出が横行する、日本開発の農産物。農家・研究者の汗と涙の結晶、「品種」を守るために必要なものとは。流通経済研究所の主任研究員・折笠俊輔さんに詳しく聞きました。
■山梨県が国に“宣戦布告” シャインマスカットのライセンス契約検討めぐり
山梨県は、シャインマスカットの輸出拡大を目指しているものの、検疫や通関手続きの問題もあり、なかなか思うように進んでいません。 そんな中、農水省がニュージーランドに対し、シャインマスカットの海外生産をライセンス契約で認める検討を進めているとの報告があり、長崎幸太郎知事は先月25日、小泉農水相との面会後、会見で「海外ライセンスは徹底抗戦」と訴えました。 これに対し、小泉農水省は「産地の皆さんや県知事の理解がないまま、進めることは全くありません」と生産地に配慮する姿勢を見せています。
折笠さん: 国としては、ライセンス契約によって日本で作る以上の収益を上げることができると考えているのだ思いますが、産地側としては輸出できる状況が整っていないのに海外ライセンスなんか出された日には、逆に日本に海外産のものが入ってくるのではないかという不安がありますよね。
■中国や韓国に苗木が流出…無断販売も 損失は年間100億円以上か
シャインマスカットは農研機構が約30年かけて開発し、2006年に品種登録された日本生まれの品種です。甘みが強く、皮まで食べることができ、種なしにもできることが特徴で、大阪市中央卸売市場の平均価格は山梨県産1キロあたり約1550円です。 優れた品種であることから、シャインマスカットの苗木が非正規に海外に流出し、あろうことか中国や韓国で栽培されていることが問題となっています。 中国の通販サイトでは2.5キロ約300円で販売されているものもあり、農水省の試算によると、日本の損失は年間100億円以上とされています。
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