佐々木良(ささき・りょう)さん
コロナ禍で支給された10万円の特別定額給付金を資本金に、2020年に出版社「万葉社」を高松市内で設立し、出版第1号の「令和万葉集」が反響を呼んだ。「国民全員がもらった10万円でこんなことができるんだと、若い人を刺激したかった」と笑顔で語る。
大阪市出身。中学、高校時代を高松市で過ごし、京都精華大芸術学部で油絵を学んだ。卒業後は直島の地中美術館(香川県直島町)に勤務し、10年に豊島美術館(同県土庄町)の設立に携わったことが、本との関わりの原点になった。
当時、豊島では「国内最大級の不法投棄」と呼ばれた産業廃棄物の撤去作業が進められていた。長年苦しめられた住民と撤去を進める県、美術館という異なる視点から島を見つめ、18年に初の著作「美術館ができるまで」を東京の出版社から刊行した。「てしま」の読み方の由来についても触れるなど、「アートの島」だけではない歴史や風土についても伝えた。
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