自分が「彼」を死なせたようなものじゃないか――。後悔を胸に16年間を生きてきた。彼は必死で助けを求めていたのに、何もせず通り過ぎた。あのとき通報していれば、助かったんじゃないか。もう、あんな思いはしたくない。助けを求める誰かの命を救いたい。そんな一心で応急処置を学び、人命救助の活動に携わるようになった。
2007年、佐々木良さん(38)は京都市左京区の大学で油絵を学んでいた。午後11時ごろまで教室に残り、キャンバスに向かう日々。おなかがすく午後7~8時ごろには、夜食の買い出しに向かうのが日課だった。
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