【全文】広島・田中 涙こらえ鯉党にあいさつ「来年は球場を満員にする野球を」後輩にはエール
◇セ・リーグ 広島1-3ヤクルト(2025年10月4日 マツダ) 広島の田中広輔内野手(36)が、4日の今季最終戦となるヤクルト戦に「1番・遊撃」で先発出場。4打席で無安打だったが、9回途中まで守備に就き、本拠のファンに惜別の“あいさつ”をした。 田中は初回から二ゴロ、一ゴロ、空振り三振、二ゴロで4打数無安打と、残念ながら快音を残せなかった。ただ、安定感ある遊撃守備でファンを魅了。9回、1死となったところで交代し、スタンドのファンに手を振って応えながら退いた。 試合後のセレモニーでは周囲に感謝しつつ「僕自身もただただ悔しいです。きょうの試合でどうしても勝って、終わりたかった気持ちが強かったです」と敗戦で終了したことをざんげした。 その後、言葉に詰まる一幕もあったが、「選手の皆さんは甘えず、来年はもっともっとスタジアムを満員にする野球をやってください」と後輩にはエールを送った。 広島は1日、田中や松山竜平外野手(40)ら8選手に来季の契約を結ばない旨を通告。16~18年のリーグ3連覇に貢献した田中は現役続行を希望して退団を申し入れ、今季の広島でのプレーはこの日が最後だった。 以下、セレモニーでの田中のあいさつ全文。 皆さま、お久しぶりです。143試合目、今季の大事な試合に出場する場を与えてくれた松田オーナーはじめ、鈴木球団本部長、球団関係者の皆様、この場を借りて、感謝申し上げます。 またスタメンで出場することを決めてくれた新井監督、コーチの皆さん。そして今日も変わらず試合の準備をしてくれたトレーナーの皆さん、裏方の皆さん、本当にありがとうございます。 先ほど、監督があいさつで言った通り、僕自身もただただ悔しいです。きょうの試合でどうしても勝って、終わりたかった気持ちが強かったです。 それから…(言葉に詰まり、スタンドからは拍手)監督が言った通り、転換期ではありますが、ただ1軍の場は勝つことを求められています。選手の皆さんは甘えず、来年はもっともっとスタジアムを満員にする野球をやってください。 僕自身もどうなるか分かりませんが、一野球人としてこれから進んでいきたいと思います。12年間、大きな声援、本当にありがとうございました。