ブルーアーカイブRTA 称号「崇高」獲得まで   作:ノートン68

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お待たせ致しました。
今回はRTAパートと小説パートごちゃ混ぜになります。



タイムアタック

 

キヴォトス滅亡のタイムリミットは30分。

そう告げられても、ミケは依然冷静であった。

 

 

「思ったより驚かないんだね?結構衝撃的な事を言った自覚はあるんだけど」

「そんな気はしていた。もう少し時間があれば有難かったんだがな」

「なら覚悟していたんだね?色彩が到来するという最悪の事態を」

「最悪と言っても下から2、3番目の状況なだけマシだな」

 

 

最悪なのは打つ手なく、色彩が到来して全滅する事。

生徒が1人でも死んだらコチラの負けだ。

全員生きて、生還するのが最低条件。

 

容易な事では無い。

ミケは色彩の撃退がどれだけ困難か知っている。

これまで入念に準備を重ねて、やっとトントンと言ったところか。

この好機を逃す訳にはいかない。

 

 

「それに私が向こうに到着すれば、まだ希望はあるんだろう?」

「正直なところ分からないんだ。少なくとも詰みを回避できるだけで、結果までは景色がぼやけてしまって……」

「充分だ」

 

 

勝てないと勝てるかもしれないは圧倒的に違う。

少なくとも、それで諦める程ミケは脆くない。

再び《ATRAHASISの箱舟》に乗り込むために踵を返そうとすると、セイアに呼び止められる。

 

 

「君、まさかとは思うけど死ぬつもりじゃないよね?」

「前に約束しただろう?死ぬつもりも、死なせるつもりもない」

「ジー………」

 

 

チベットスナギツネの様な目を向けるセイア。

当然だ、生徒が危機に瀕した際に何度危険な綱渡りをしてきた事か。

居心地の悪い視線に側頭部を掻くミケは、観念したかのように話した。

 

 

「信用がないな。改めて、必ず戻ると約束するとも。これが終われば晴れて私もシャーレ所属だから死ぬようなヘマはしない」

「……終わったら今度はこっち(現世)でお茶会だよ」

「任せておけ」

 

 

今度こそ自分に背を向けて出発の準備へ向かうミケを見送るセイア。

誰も居なくなったテラスで彼女は力を抜いて背もたれに体を預ける。

 

 

「はぁ……偉そうな事を宣ったけど、私にはもう祈る事しか出来ない」

 

 

予知夢も完璧ではなかった。

どうしても色彩が舞い降りた後の光景は、ノイズがかかったテレビの様に不明瞭になってしまう。

不確定な未来なんて不安を煽るだけだ。

 

少しでも()()を返せたらと他のアテも調べてみたが、成果も0に等しかった。

それだけセイアはミケに対して親愛の情を感じていた。

 

 

「実は君の過去のこと、断片的にだけど見えてたんだよ」

 

 

最初にあった時は不審な骸骨、もとい化け物だと思っていた。

今思うと恥ずかしい限りだ。

言い訳させて貰うと、あの時のセイアに心のより所などなかった。

 

そんな彼の記憶を盗み見たのは初対面の後。

本当に途切れ途切れだが、ミケの旅路が如何に過酷だったかを知った。

 

正直、ミレニアムでのKey騒動は勝手にしてくれという思いが強かったが、それでもセイアは彼に手を貸した。

同情も大いにあったが、一番の要因はそれじゃない。

放っておけなかったのだ、なんだか自分と似た様な感じがして。

 

 

片や「この世界クソゲーだけど頑張ってね♡」と強制的に結末を知らされた狐。

片や滅亡を経験しても折れず、心の灯火を絶やさない骨。

打ち解けるのに時間は掛からなかった。

 

だからミケと意気投合したセイアは知っている。

ミケの最終目的がどれだけ悲しく、そして尊い結末を呼び起こすのか。

知っていて、あえて言及しなかった。

 

 

「嫉妬してしまうよ、裏切ったにも関わらず助けようだなんて」

 

 

シャーレに所属すると彼は言っていたが、恐らく最終目的を達成出来なければそれも白紙と化すだろう。

なんと言ったって彼の目的は、色彩と共鳴した連邦生徒会長の───

彼が後腐れなく先生を務められるかは、ソレに掛かっている。

 

 

「本当の意味で、君が自分の事を許せるようになる事を願っているよ」

 

 


 

 

何度も再走の危機を乗り越えるRTA、はーじまーるよー!

 

 

現在ワープで敵陣から追い出されてから、ミレニアムでホモ舟を魔改造している最中。

箱舟から強制離脱させられた時はどうなるかと思いましたが、そういえばコイツ骨だったからセーフでした。

現在ゲーム内時間で言うと、そろそろ30分が経つというところです。

 

 

・作業場に戻ると予想外の集団と出くわした。

・チームⅤだ!

「オーナー、よくご無事で……!」

 

 

アイエエエ!?チームⅤ!?チームⅤナンデ!?

音信不通だったからてっきり死んだものかと。

 

遭遇できたのはウマ味です、ミケのストレス値がほぼ0になります。

ラスボス戦前に不確定要素は減らしとけって婆ちゃんが言ってた。

手伝ってくれてたのかホモ舟の改造完了時間が短くなってますね。

 

 

「他のアリウスチームは負傷で安静中です。我々も戦うにはコンディションが……」

 

 

大丈夫だって〜安心しろよ(大マジ)

チームⅤに求めた仕事はもう終わってるので、多少はね?

それに下手したらミケはこの後は戦わずに終わる可能性がありますしおすし。

 

 

「完成したわ、後は燃料を注ぎ込めば理論上は飛ぶ筈よ」

・《デュカリオンの箱舟 MK.2》が完成した!

 

 

完成したようですね、どれどれ……

ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲じゃねぇか!

 

生まれ変わったホモ舟のスペックですが、従来のスペースシャトルとほぼ一緒。

その最高速度は脅威のマッハ20。

従来と異なる点は、先端部に巡航(ジュンコ)ミサイルが搭載されてる事と、座席が2()()()しかない事。

 

プランとしては先端に取り付けた巡航(ジュンコ)ミサイルを先にブッ放した後、風穴の空いた敵陣にそのままホモ舟を挿入♂する形で突撃します。

しっかり衝突の際の安全機能は付いてる安心設計。

無事たどり着いた後は速攻でボス部屋へダッシュ、これが最速です。

 

完璧な作戦だな!!

(ミサイルを)中に出して、(ATRAHASISに)挿入する……。

ひょっとしなくても、チ〇コなのでは?(迷推理)

 

 

「あれ、座席は2つですか?」

・「そうだ、私と(コユキ)で突入する」

「えぇっ、初耳なんですけど!?」

・「今さっき決めたからな」

 

 

詰み防止の為にも兎は必要不可欠です。

もし何かの手違いで先生側が劣勢だと、ボス部屋の周囲を多次元バリアで守られてタイムが糞になります。

そうなっても解除できるのがコユキ(電脳チート)、やっぱりコイツの性能おかしいよ(ドン引き)

 

 

「嫌ですー!なんで空飛ぶ棺桶に進んで入らないと行けないんですかぁ!?」

・「大丈夫だ、理論上は飛ぶ」

「それが安心できないんですよ!!」

・「飛行機だって原理は全て分からなくても飛んでるんだぞ、1回限りの飛行がなんだと言うんだ」

「え、そうなんですか?」

 

 

おう、だからあくしろよ。

因みに失敗率は0じゃないだけで低確率ながらあります。

でもお前が乗ってくれねぇと出発できねぇだろうがオラァン!?

チームⅤが頑張ってくれてなければ軽いロスですよ。

 

 

「単純な問題が1つあるわ。脱出シーケンスの数は限られているから、ウトナピシュティムの船が修理できなければ1人取り残されてしまうわよ?」

「ほら、だから私は乗れませんって!!」

・「いいや、私はワープで帰るから君が私の分を使って帰るんだ」

 

 

ああ逃げられない!

まーだ時間掛かりそうですかねぇ(逆ギレ)

うーん、ミケちゃんも一緒だからさ?

 

 

・「君の力が必要だ」

「……分ーかりました、分かりましたよ!こうなったらヤケです!!」

・コユキがパーティインした!

「帰ったらご褒美、期待してますからね!!」

 

 

ヨシッ(現場猫)

時間は──問題なし!

じゃけん、《ATRAHASISの箱舟》行きましょうね〜。

 

 

「オーナー、ご武運を」

「起動するわよ、巡航ミサイル発射!──並びに《デュカリオンの箱舟 MK.2》発進!」

・点火され、グングンと上昇していくのが窓から分かる。

 

「ぬわァ!?Gが、Gがぁーっ!!」

・体に重力が掛かり始めた、耐えられない負荷ではない。

 

 

こ↑こ↓、最悪なのは途中でスペースシャトルが故障する事です。

今回はそれぞれのスペシャリストが携わってるので、そんな心配は不要だと思いますがね(フラグ)

 

 

・あれだけ遠いと思っていた《ATRAHASISの箱舟》は、凡そ2分で到着した。

・マッハ20の衝突、凄まじい衝撃は来ない。

 

「に、にはは……、思ったより楽勝でしたね……」

 

 

安全着地、ヨシッ!!

ただの追突事故だって?細い事は気にするな!(カス)

 

 

・「私は先生達と合流する、君はオペレーター陣営と合流してくれ」

「りょ〜かいです!」

 

 

これより目指すのは先生との合流かつ、プレナパテス戦の開始です。

多分もう戦闘が始まってる頃だと思いますが……。

通信機を使いましょう、(ノックして)もしもーし?

 

 

【ミケ!?到着したんだね!】

・「今そっちに向かってる、状況は?」

【コッチはもう終わったよ】

 

 

ファッ!?(驚愕)

 

 

マジで倒しちゃったんですか、どうなるんですかねコレ?

 

どさくさに紛れてホシノテラーの恐怖とパスを繋ぐつもりだったのに、これじゃ先生達に邪魔される……何のために1000周以上もしたと思っているんだ!

 

多少、オリチャー発動の可能性も加味しなければならないかも知れませんね。

 

 

・「よく倒せたな?」

【皆が居たからね。それに《大人のカード》の力も使っちゃったし】

・「いや、いい判断だ」

 

 

先生が暁のホルス撃破RTAしてた件について。

これじゃ商売になんないよ(クレーム)

まま、良いでしょう。

余計な戦闘が挟まらなくてタイム短縮には繋がってるのでまぁ、多少はね?

 

 

・「色彩の嚮導者、プレナパテスか。その正体についても恐らく勘づいてるのだろう?」

【……?】

 

 

皆様のために〜?

プレナパテスについて解説しましょう。

本編のラスボスを務める肩幅のデケェ力士こと、プレナパテスの正体はなんと平行世界線の先生です。

 

とある理由から死に体だった彼のキヴォトスは、テラー化生徒により滅亡します。

本チャートの推定ラスボスである色彩が、そこにちょっかい掛けて先生を色彩の嚮導者、つまり操り人形にしてしまう訳ですね。

 

思考も儘ならない体になりながらも彼は諦めませんでした。

まだ終わってない世界線の自分に大事なものを預ける為に!

 

感動して涙が止まらねぇよ、うっうっうっ……ふぅ。

以上がプレナパテス(偽物の先生)の解説でした〜。

 

 

・「兎に角、プレナパテスは油断ならない。引き続き警戒して待機してくれ」

【さっきから気になってたんだけどさ、】

 

 

うん?

なんだか雲行きが……(デジャブ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()?】

 





※嚮導者の役割はホシノテラーです。

次回は多分ホシノテラー目線でお送りします。
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