田口かおり

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田口かおり
@vermiglione01
京都大学。専門は絵画や現代美術の保存修復、アーカイブ。著書に『保存修復の技法と思想:古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』『タイムライン―時間に触れるためのいくつかの方法』『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』、監訳に『どうやって美術品を守る?保存修復の世界をのぞいてみよう』など。
京都、東京Joined April 2016

田口かおり’s posts

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【最近の本まとめ】『改訂版 保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』は技法と理論の専門書、『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』は若い読者のための導入本、『どうやって美術品を守る?保存修復の世界をのぞいてみよう』は盗まれた絵画の修復をめぐる絵本です。
The image is a collage of three book covers related to art restoration and conservation. The first book, titled "どうやって美術品を守る?保存修復の世界をのぞいてみよう" (How to Protect Artworks? Let's Peek into the World of Restoration), appears to be a children's book about the restoration of stolen paintings. The second book, "絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界" (Looking at Paintings, Restoring Paintings: The World of Restoration), is an introductory book aimed at younger readers. The third book, "改訂版 保存修復の技法と思想 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで" (Revised Edition: Techniques and Philosophy of Restoration from Ancient Art to Contemporary Art), is a specialized book on restoration techniques and theories. The collage is shared by 田口かおり (@vermiglione01) on social media, providing a summary of recent books on art restoration.
素敵なチラシが出来上がりました!5月発売のドイツの絵本『どうやって美術品を守る?』監訳しました。ベルリン国立美術館とライプツィヒ大学の修復士が書いたかなり専門的な本で、修復道具一覧など、眺めるだけでマニア心をくすぐられるものがあります。どろぼうに盗まれた肖像画が主人公の物語です。
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『どうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう』見本が届きました。かわいい、嬉しい。右が原著のドイツ語版。情報量の多い絵本なので、大人が読んでも楽しめる内容だと思います。
The image shows two books side by side on a wooden surface. The book on the left is the Japanese edition titled "どうやって美術品を守る? 保存修復の世界をのぞいてみよう" which translates to "How Do We Protect Art? Let's Take a Look at the World of Conservation and Restoration". The book on the right is the original German edition titled "WIE RETTET MAN KUNST?". Both covers feature a similar design with a blue background, a spotlight effect, and an illustration of a framed artwork. The Japanese edition has additional text detailing the content, suggesting it's an informative picture book suitable for both children and adults. The post text indicates excitement about receiving the sample copies, highlighting the book's appeal to adults due to its rich content.
監訳した絵本『どうやって美術品を守る?保存修復の世界をのぞいてみよう』が本日発売されました。保存修復に関心をもつ方や修復家を目指す方にとって、窓口のひとつになるような仕事もしていかなくては、と思う今日この頃。専門性高く親しみやすい、そんな一冊です。楽しんでいただけたら嬉しいです。
The image is a cover of a children's book titled "どうやって美術品を守る?保存修復の世界をのぞいてみよう" which translates to "How Do We Protect Artworks? Let's Take a Peek into the World of Conservation and Restoration." The cover features a blue background with a spotlight effect, highlighting a framed portrait of a person in the center. The text is written in Japanese, with playful illustrations of small insects and objects like a paint can and a magnifying glass scattered around the bottom. The book is edited by Kaori Taguchi, as mentioned in the post text, and aims to introduce readers to the world of art conservation and restoration. The design is both educational and engaging, making it suitable for those interested in art preservation or aspiring conservators.
【本を書きました】偕成社から『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』が出版されます。小学校高学年くらいからが読者対象で、現代美術の修復やいわゆるエコ・テロリズムと美術の問題など、時事的なことも扱っています。修復の世界への入り口になればという思いをこめて。
プラハのミュシャ団から郵便物が届いた!ミュシャ展の全記録をおさめた超大作写真集。ミュシャ団とは、スラヴ叙事詩のためにやってきたコンサバター達のこと。皆がカメラを何台も使いこなし全過程を全方位から撮っていたので、ドキュメンテーションの鬼だと思っていたら、なんとこんな素敵な形に。
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ピカソの《ゲルニカ》がMoMAからスペインへ1981年に返還された時の梱包記録動画。木枠から外して、ロール状に巻いて梱包。セキュリティ上の理由から、梱包は秘密裏に行われて、民間の輸送機で夜にスペインに運ばれたとのこと。巻いた作品を階段で降ろしている。三階からだから、結構大変だったろう。
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MoMA The Museum of Modern Art
@MuseumModernArt
#OTD in 1981 Picasso’s "Guernica" was returned to the artist’s native Spain after 42 years on extended loan to MoMA. Due to security concerns, the de-installation took place in secret, and the painting flew on a commercial flight that night. Learn more: mo.ma/history
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スラヴ叙事詩をいかに搬入し、開梱し、鉄枠に貼り直し、壁にかけ、点検し、額をはめこんだのかの一部始終がおさめられている写真集です。大型作品展示の時に参考になる情報も多いのではないかしら。私もこんなに巨大な作品のコンサベーションは初めてで、とても勉強になりました。写真集からの一枚。
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ピーター・ドイグの作品を点検していて、裏面の美しさに驚いた。彼の技法はとても複雑で、いくつもの行程が時間差で重ねられているのが間近で見るとよくわかるのだけれど、とりわけ裏面が面白いのが「dispersion on canvas」つまり、水溶性のエマルジョンをメディウムとして描いている一連の絵画作品。
ノートルダムの大聖堂、5年以内の修復を目指すにあたって、マクロン大統領が「より美しく建て直す」と演説。かつてノートルダムを修復したヴィオレ=ル=デュクの修復の定義「建物を修復するとは、状態を維持することでも(略)修繕することでもなく、かつてなかった完全な状態に再建すること」を思う。
情報がリリースされました。贋作だから展示しない、ではなく、展覧会のかたちで公開し場と議論をひらくこと。贋作を単なる異物や不協和音として美術史から排除することはできないと考えています。展示をとおして、改めて「作品とはなにか」「オリジナルとはなにか」を皆さまと検討できたら幸いです。
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高知県立美術館
@ARTMUSEUM_Kochi
特別展示・調査報告「再考《少女と白鳥》 贋作を持つ美術館で贋作について考える」の情報を公開しました。本展は2期に分けて実施いたしますが、内容は同じです。 ・第1期(9月13日~25日) ・第2期(10月4日~19日) 詳細はウェブサイトをご覧ください。 moak.jp/event/collecti
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彼らの活動は、緊急のレスキューに留まらず「破壊と略奪の記録の文書化」にも及ぶ。失われることを想定して、戦争中から始まる予防的修復のかたち。「経験を共有すること」。委員会の活動目的のひとつに挙げられた一節に、ポーランドという国が経験してきた芸術文化の略奪の歴史を思う。
【アクロスティック・ジュエリーというもの】最近知りました。アクロスティックは、各行のはじめの字をつなげて言葉をつくる仕組み。古代には巫女が予言に使ったとか。これを宝石の頭文字で作るのです。たとえばDiamond、Emerald、Amethyst、Ruby、Emerald、Sapphire、Tormalineで「DEAREST」など⇩
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12/1(日)国際シンポジウム「芸術作品と科学」を開催します。科学の目を通し、私達はどのように作品の来歴を、色彩を、組成を知りうるのか。光学分析はいかに美術史や歴史学と連結するのか。ゴッホ美術館、大英博物館、メルボルン大学等からゲストをお招きします。霞ヶ関にて、入場無料です!
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今回一緒に仕事をした修復士たちは同世代で、皆、3歳くらいの子供がいる。長期の海外出張だと出てくる時は大変じゃない?ときいたら、今回は大丈夫だったって。「お母さんは今からピカチュウの国に行くのよ」というと、オランダの子供たちは即座に泣き止み、尊敬のまなざしで見送ってくれるらしい。
文化財保存修復学会、今年は富山へ。このたび、なんと業績賞をいただきました。2016年に表象の学会賞を心のお守りに走り出してから気づけば約10年。保存修復分野の仕事で賞をいただける日がくるなんて。とてもとても嬉しいです。見ていてくださった方々に心から感謝。これからも頑張ります。
The image shows an award certificate and a decorative item, likely a medal or plaque, presented by the Cultural Property Preservation and Restoration Society. The certificate is adorned with Japanese text, detailing the award for outstanding achievement in the field of cultural preservation and restoration. The decorative item is wrapped with a red and white ribbon, adding a celebratory touch. The post text reveals that Kaori Taguchi received this award in Toyama, marking a significant milestone in her career, which began around 2016. This achievement is a testament to her dedication and hard work in the preservation and restoration of cultural properties, and she expresses her gratitude and commitment to continue her efforts.
【春のごあいさつ】このたび2016年からお世話になった東海大学を退職し、京都大学人間・環境学研究科に着任することになりました。関東での保存修復の拠点はそのままに、展覧会点検も引き続き可能なかぎり行いつつ、新しい挑戦を重ねていきたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
ポンペイの壁画。様々な保存修復技法や思想が一つの作品上に寄せ集められていて面白い。充填剤、補彩、剥がし方、裏側。時代ごとの流行、趣味、手の違い。樹脂で固められて補強されたその下は、さながら修復史ミュージアム。ポンペイ展の作品を丁寧に見ていくだけで、近現代修復の流れが整理できそう。
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点検週間。V&Aから来ているクーリエが、個性的で素敵な靴下を日々はいている。「日本に行くことが決まってまず靴下を沢山買ったんだ」と教えてくれた。いつ何時靴を脱ぐことになっても良いように、my best socks collectionを張り切ってはいているのだそう。座敷のあるお店に連れていってあげたい。
【お知らせ】3/29(土)に京都大学でシンポジウムを開催します。テーマは芸術の生、記憶、修復、変化。アンゼルム・キーファーにかんする仕事で知られる美術史家のガブリエレ・グエルチョさん、アーティストの竹村京さん、建築の保存を専門とする青柳憲昌さんをお招きします。
コンサベーションを担当したヒルマ・アフ・クリント展のレビューを書きました。「工程と手段」というやや無骨なタイトルは、ゴンブリッチのMeans and Ends(邦訳は『手段と目的』)をふまえています。40日で描く、という制約のなか仕上げられた〈10の最大物〉に見てとれる素材と技法の探索について。
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東京国立近代美術館 MOMAT
@MOMAT_museum
『現代の眼』WEBに開催中の「ヒルマ・アフ・クリント展」のレビューをアップしました。執筆者は本展のコンディションチェックにかかわられた修復家の田口かおりさんです。その鋭い観察眼でもって作品を読み解いていきます。本展とあわせてお楽しみください。 momat.go.jp/magazine/231
試行錯誤しながら、海外からも情報をあつめつつ、さまざま調査に取り組み中です。
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NHKニュース
@nhk_news
高知県立美術館所蔵の絵画 贋作の可能性指摘 X線使い科学調査 www3.nhk.or.jp/news/html/2024 #nhk_news
明日はこちら↓。死んだ魚を展示して腐敗臭で大騒ぎになったイ・ブル《華厳》、ゴミに50万円分の香水を吹きつけたカイ・アルトフ《ごみの部屋》、路上生活者から家を買い取るイ・ウォノ《浮不動産》、生肉ドレスのヤナ・スターバック《ヴァニタス》。作品の放つ匂いと美術館の挑戦を追います。
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田口かおり
@vermiglione01
【お知らせ】6月17日(土)東海大学にて、国際シンポジウム「『臭気』の現代美術ー制作・展示・保存・修復のケーススタディ」を開催します。現代美術が放つ物理的な「匂い」がテーマです。私たちはいかに「匂い」を展示し、その保存修復を考えることができるのか。皆様のご来場をお待ちしています!
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最近の展覧会の思い出。石とか骨とかのコレクションを展示しながら「神聖ローマ皇帝が今の日本にいたら、蒐集したいものだらけだろうね」とクーリエが言うので、「何に一番心を惹かれるかな」ときいたら「コンビニのおにぎり」と即答された。「あの機能性、あの数学的仕組み。目録入り間違いなしだよ」
イタリア人のクーリエと仕事をしていて、お互いammaccaturaという単語をど忘れ。くぼみ傷のこと。英語では何だっけ?ときかれたのでdentだね、と言ったら、日本語では?ときかれたので「凹」と書いてみせた。もう断然、全世界のコンディションレポートでdentをこれに表記統一するべき、と言っていた。
【お知らせ】6月17日(土)東海大学にて、国際シンポジウム「『臭気』の現代美術ー制作・展示・保存・修復のケーススタディ」を開催します。現代美術が放つ物理的な「匂い」がテーマです。私たちはいかに「匂い」を展示し、その保存修復を考えることができるのか。皆様のご来場をお待ちしています!
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水分を多く含む絵具が、画布の目から裏へ染み出して、画布に最初に乗せられた絵具(第一層)の様子が浮かび上がっている。表から見える構図とは、描かれている動物の首の角度が少し違っていたりして、彼が時間をかけて作品を完成させていく様子が伺えて面白いし、シンプルに視覚的にも美しい。