一方、役作りは、高校時代の奈美を演じた広瀬すずのイメージを念頭に仕草や口調を取り込んだ。
「すずちゃんは、奈美と同様、おしとやかなイメージがある。でも私は演技に熱が帯びてくると、ついいつもの自分のようにはきはきとしてきてしまい、監督からは『抑えて。抑えて』と指示されることもしばしばで…」
コギャル文化は転換点
この映画は、韓国映画「サニー 永遠の仲間たち」(2011年、カン・ヒョンチョル監督)のリメークだ。ただ、韓国版は民主化運動という韓国社会の転換点を背景にしており、1980年代が舞台だ。
リメークにあたり「社会背景が異なるので、そのまま置き換えることはできない」と大根監督は悩んだが、10年ずらせばコギャルの時代だった。コギャル文化は独特のもので、日本における何かの転換点だったのではないか。大根監督は、舞台をコギャル文化の最盛期である平成7年から9年ごろに変えた。
また、コギャルの教祖的な存在だった歌手、安室奈美恵(40)が今なお歌い続けているのを見て、大人になったコギャルを描く発想を得た。映画を企画したのは、29年に安室が引退宣言をするずっと前だった。
歌手活動再会?
「小室さんのおかけで、ろくに睡眠時間もとれないくらい多忙な日々を送り、あっという間に駆け抜けた。自分のキャリアのターニングポイントになった思い出深い時代でした」
この映画に出演し、小室と再会して以来、キャリアの原点や青春時代に思いをはせることが増えたという。
「また歌手に挑戦するのもいいかな。まずは、息子と大好きなカラオケに行って、自分の曲を練習します」
劇中歌リスト
安室奈美恵「SWEET 19 BLUES」(平成8年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
小沢健二「強い気持ち・強い愛」(7年)
安室奈美恵「Don’t wanna cry」(8年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」(8年)
hitomi「CANDY GIRL」(7年)=作編曲、小室哲哉
trf「survival dAnce ~no no cry more~」(6年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
trf「EZ DO DANCE」(5年)=作詞作曲編曲、小室哲哉
JUDY AND MARY「そばかす」(8年)
PUFFY「これが私の生きる道」(8年)
Chara「やさしい気持ち」(9年)
森田童子「ぼくたちの失敗」(5年にドラマ主題歌としてリバイバル)
あらすじ
内気な転校生、奈美(広瀬すず)は6人の仲良しグループ「サニー」に加わり、エネルギッシュに過ごす。卒業後、専業主婦となった奈美(篠原涼子)は、余命1カ月となったサニーのリーダー、芹香(板谷由夏)と再会。「サニーの仲間を捜してほしい」と頼まれ…。
篠原涼子
しのはら・りょうこ 昭和48年8月13日、群馬県生まれ。アイドルグループ「東京パフォーマンスドール」で活躍。小室哲哉プロデュースの「恋しさと せつなさと 心強さと」(平成6年)は大ヒット。近年は女優活動にシフト。主な映画出演作は「アンフェア」シリーズ(平成19、23、27年)、「北の桜守」(30年)など。