「死の恐怖を与えたこと 絶対一生許せない」被害者の母語った“美人局”実態 「抵抗したら絶対に殺される」容疑者ら暴行加え山中に放置か SNSやアプリによって増加・低年齢化も
■“美人局”は身近な犯罪に 低年齢化する傾向
そして被害相談を受ける専門家は、「“美人局”は今、身近な犯罪となり、低年齢化する傾向にある」と指摘します。 【弁護士法人デイライト法律事務所 杉原拓海弁護士】「最近はマッチングアプリやSNSを使っての“美人局”というのが、増加傾向にある。SNS上で若者たちも知り合うきっかけが増えているし、簡単に共犯関係として、“美人局”を一緒に実行しようというケースが増えている」 9月、京都市内では、“美人局”で大学生から現金を脅し取ろうとした疑いで、男2人と女子高校生が逮捕。 また去年、大阪では中学生らが“美人局”をして、脅迫された大学生がビルから転落し死亡しました。 もし被害に遭ってしまった時は…。 【弁護士法人デイライト法律事務所 杉原拓海弁護士】「後ろめたい所があるかもしれないが、命に関わるケースもあるので、すぐにしかるべく所に通報することが一番大事」
■結婚相手との出会いは「マッチングアプリ」が28.8% 「SNSはそもそも危険と理解して活用して」京大・藤井教授
こども家庭庁の2024年の調査によると、結婚相手との出会いのきっかけはマッチングアプリが28.8%と最多で、職場・仕事関係の20.5%を上回っています。 “美人局”被害に遭わないためにはどうしたらいいのか。デイライト法律事務所の杉原拓海弁護士に聞きしました。 ・(マッチングアプリなどで知り合った後は)会う前にビデオ通話の提案をする。 ・初めて会うときは2人きりにならずオープンな場所で。 【京都大学大学院 藤井聡教授】「社会というものがしっかりとしていると、マッチングアプリなんてなくて、(SNS以外の)いろんな出会いがあって、それぞれの人生が社会の中で営めると思う。 現在は社会の構造自体がすごく弱体化してきていて、SNSはすごく大事になっている。職場とか友達の紹介とかだったら信頼できますよね、ある意味。 SNSはそれがないので、『そもそも危険』ということは理解した上で、上手に活用いただかないとこういうリスクが起こってしまうんだろうなと思いました」 (関西テレビ「newsランナー」 2025年10月3日放送)
関西テレビ