「死の恐怖を与えたこと 絶対一生許せない」被害者の母語った“美人局”実態 「抵抗したら絶対に殺される」容疑者ら暴行加え山中に放置か SNSやアプリによって増加・低年齢化も
■「ダムに捨てようか」…被害男性の母が語る“死の恐怖”
女性との出会いから一転、危害を加えられた今回の事件。 被害に遭った男性の母親がきょう(=3日)、初めてテレビ取材に応じ、事件の生々しい状況を話しました。 【被害男性の母】「(息子は)抵抗したら『絶対に殺される』と思って、無抵抗のままで。車に乗る時も『血を付けたら、殺すぞ』と言われて、(犯人たちが)『ダムに捨てようか』という会話をしているから、『もう自分は殺されるんだな』と。その死の恐怖、息子にしか分からないから、どんなに怖かったかなって」 体の傷だけでなく、心にも傷を負わされた被害者。 財布やキーケースも奪われ、“住所が犯人たちに知られているかもしれない”という恐怖は、家族たちをも苦しませています。 【被害男性の母】「私たち家族は、あの事件から、当たり前の日常を奪われた。人の人生を何やと思ってるのか。全く無関係の息子を呼び出して、殴る蹴るの暴行、拉致監禁、強盗、死の恐怖を与えたこと。絶対、一生、許せない」 一方、逮捕された大屋容疑者の父親も取材に答えました。 【大屋圭吾容疑者の父】「逮捕の一報を聞いてびっくりしている。子供もいるのにバカでしょ。事件があった4月から複数回会っているが、変わった様子や相談もなかった。被害者の方にケガをさせてしまい、ただただ申し訳ない」 と、憔悴した様子で話しました。
■“美人局”被害に遭った男性 女性の態度見て「これはグルなのかなって」
広辞苑によると“美人局”は、「中国の元の頃」からあったとされる犯罪。 近年は、インターネットの普及などで手口が広まっていきました。 取材班は、過去に“美人局”の被害に遭ったという男性を取材。 【過去に“美人局”に遭った30代男性】「出会い系サイト、“人妻と出会える”っていううたい文句のサイトで出会いました。『きょうは帰らなくてもいい』って言ったので、どこか泊まろうかと…」 男性は出会って間もなく女性と性的な関係を持ち、ホテルから駅に向かうと…。 【過去に“美人局”に遭った30代男性】「その時間帯にしては不自然な、男性だったんですけど気にせず行こうと思ったら、『おい』と声をかけられて、『自分の妻になんてことをしてくれた。これは犯罪や』と、『警察に行くか、お金を払って穏便に済ませるか選ばしてやる』と」 と夫と名乗る男から200万円請求された男性。 しかし、当時学生で支払えず、身分証を撮影され「逃げるなよ」と脅されたということです。 【過去に“美人局”に遭った30代男性】「ここで人生終わったんやなと…。悪いことしてるのはこっちなんで、ここは穏便に済ませようと思い抵抗せず、胸ぐらつかまれたり、髪の毛つかまれたりしたんですけど、おとなしく耐えて『はい、はい、はい』みたいな…」 (Q.その時女性は?) 【過去に“美人局”に遭った30代男性】「慌てているのかと思ったら、そうでもない感じで、違う方を向いて携帯いじってたので、これはグルなのかなって、その時に感じました」