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74.後輩彼女、獣と化す②
彼女の汗でしっとりと濡れた肌が、月明かりで照らされる。
艶めかしい光沢を帯びた肌は、彫刻作品のような美しさ。その肢体の魅力を一層強めている。
すらりと伸びた手足と、適度に筋肉質で引き締まった身体は、何度見ても飽きない。そんな魅力的な身体は、徐々に女性らしい膨らみも増えている。Dカップに成長した美乳と、張りの良いお尻。
そして何よりも日に日に増している、目には見えない彼女自身の「雰囲気」。妖艶、と言っても過言ではないほどの色気。
仰向けに寝かされた僕の身体の上に馬乗りする晶ちゃんからは、初めて会った時からは考えられないような色気を放っている。もう、セックスの化身なんじゃないだろうかと思うほどに。
「へへぇ…♡」
目を細め、唇をぺろりと舐めるその仕草だけで背筋がゾクゾクとする。僕は今、これから食い殺される被食者の気持ちを疑似体験している。…いや、これから食べられる人がゾクゾクなんてしないか。僕がドMなだけでした…。
「晶ちゃ…」
「お姉ちゃんですよー♡」
「お、お姉ちゃん…一応…これ使おう?ね?」
こんなこともあろうかと、枕元に仕込んでおいたコンドームを………差し出したら間髪入れずに手から弾き飛ばされた。そんなこともあろうかと、と出した2個目のコンドームは無理矢理奪われた挙句、ベッドの近くにあったゴミ箱に放り入れてしまう。どんだけ生エッチしたいのこの子。
「こんなのいらないでしょ?」
「……はい」
もう有無を言わさぬ眼光。否定したら首筋に噛みつかれる気がして、肯定した。するしかなかった。
「えへへ、だよねぇー♡」
「むぐぐ…」
頬っぺたを両手で包まれてもみくちゃにされる。もうこの子のペットみたいだ僕…。自分の大好きな彼女のペット…うん、晶ちゃんならそれもまぁいいかな…なんて考えてしまい、自分がどんどんヤバい階段を2段飛ばしくらいで昇っている事に気付く。いやもう、勃起しっぱなしの自分の股間の事を考えると、とっくに手遅れなのだろうけども。
2回の射精を経てもガチガチの状態になった僕の肉棒の様子を見て、晶ちゃんはご満悦の様子。
秘部と亀頭が触れ合う寸前くらいで腰を止めて、晶ちゃんが小さな声で囁く。
「見ててね、挿入 るところ…♡」
僕が無言で頷くと、晶ちゃんがゆっくりと腰を降ろしていく。
自分の肉棒が、捕食…じゃなくて挿入されていく様子をゆっくりと見るのは初めてだった。愛液に濡れた膣内は、何の抵抗もなく肉棒を受け入れた。そのはずなのに、ぎゅうぎゅうと締め付けられる。
「ん、あ……あっはぁ…♡」
僕の身体の上で身体を震わせながらご満悦の表情の晶ちゃんが、ベッドの近くの床に置いてあった「何か」を手に取った。
心地よい膣肉のうねりから送られてくる快感に浸っている僕には、晶ちゃんが何を手に取ったのか、何をしようとしているのかちゃんと認識することができない。
「いっぱい汗かいたから、水分補給もしようねー」
「う、ぇ…?」
晶ちゃんが手に持っていたのは…さっきまで僕達が飲んでいたワインのビン。もう中身はあまり残っていないはずだけど、コップ1杯ぶんくらいの量はあったと思う。
…猛烈に嫌な予感がした。本能でヤバいと感じて、僕は身を捩って逃げようとする。
「あ、こら。ダメですよー♡」
体重を掛けられるのと同時、挿入されていた肉棒を膣内が締め付けて僕を逃がそうとはしない。彼女の縦に割れた腹筋が蠢き、ぎゅうっと圧が掛かって抜けない。
「う、あああ…!?」
挿入した肉棒は、今この時に限っては拘束具の役割に変わっていた。強烈な膣圧で拘束された肉棒は、無理に動かせば痛いだろうし、何よりも晶ちゃんの体重が完全に僕の下半身に乗ってしまっている。非力な僕では、抵抗のしようがない。
「酔っぱらってダメになっちゃった太一くんが見たいなー♡」
そう言って、晶ちゃんはビンに残っていたワインを口に含んでいく。
「ま、待って。待っ…」
抵抗虚しく、晶ちゃんに後頭部に手を回されて、鷲掴みにされる。それと同時に、キスと呼ぶにはあまりにも乱暴な勢いで唇を塞がれた。そのまま、僕の口内にワインを送り込んでくる。
「ん、ぶ、うぅ、う…!!」
「んー♡んーむーぅ…♡」
「早く飲め」とでも言っているのだろうか。挙句の果てには鼻まで塞がれて、強引にワインを飲まされる。
ごくり、と音を立てて、僕が口内のワインを飲み干した事を確認して、ようやく晶ちゃんは口と鼻を解放してくれた。
「あはっ♡太一くん、さっきみんなでいた時は全然飲んでなかったもんね。気付いてたよ?」
「う、うぅ…」
ちびちびと飲んではいたけれど、ワイングラスにちょっぴり注いだのを1杯程度しか飲んでいない。
ワイン特有の風味と、アルコールに食道を焼かれていくような感覚に身震いする。僕は身体も小さいので、きっとアルコールが身体を回るのも早いだろう。もう気分がおかしくなっているし。
彼女の方は、そんなことお構いなしといった感じでビンの中に残ったワインを飲み干した。
「ぷはっ…じゃ、動くねぇ♡」
「う、ああ…」
「可愛いなぁ、もう…えへへ…♡」
アルコールの影響で朦朧とする僕を犯す為、手首を強い力で掴んで拘束してくる。いつもよりも力が強すぎて、少し痛いと感じるほどの力。晶ちゃんもアルコールのせいで力加減ができていないのかもしれない。…本当に犯し殺されるのでは?
恐怖に慄く僕の事なんてお構いなしで、晶ちゃんは腰を動かし始めた。
「ん、あっ♡んうう♡ふ、へぇ♡」
ぐじゅぐじゅと音が鳴るほどの量の愛液が、互いの下半身を汚していく。
酩酊状態でのセックスは、頭がグラグラと揺れるような感覚だった。それと同時に、下半身からは快感が送られてくるので脳がパンク状態。処理が追い付かない。
上下に動かすだけでなく、円を描くようにぐりぐりと腰を動かしたり、時折動きを止めたかと思うと、僕の首筋にキスをしたり、乳首を弄ってきたり。幾度となく繰り返してきたセックスの過程で得た彼女のテクニックの前に、僕は情けない声を出して屈服するしかなかった。
「う、ぐ…ぁ……っ……」
「寝ちゃダメですよー?」
寝るどころか気絶しそうなくらい気持ちがいい。背筋に電流が走るような錯覚と、脳が蕩けるような感覚。ダメ押しに耳元での言葉責めまで追加してくる。
「あっ♡あ、んっ♡きもちいーの?ずっと震えて…可愛いなぁ…えへへ…」
「う、ううぅっ…」
「変な声、出ちゃうんだよね。気持ちよくて、変になっちゃうんだよね♡んあっ…はぁっ…いいんだよ、ダメになっちゃったらお姉ちゃんが…んくっ…♡…ずっと、面倒、見てあげるからぁ…♡」
「も、で、そう……」
「うん、知ってる…おち〇ちん、さっきよりぴくぴくしてるもん♡…わかるよそれくらい…っ♡」
息も絶え絶えの状態で彼女に射精が近い事を告げると、膣肉の動きが包み込む優しい動きから、搾り取るような激しい動きに変わる。腹筋にぐっと力を入れて、膣圧をコントロールしているようだった。
「ほら、頑張って♡頑張れ♡」
「うああ、あぁ、ぐ、ぅ」
年下の彼女にマウントを取られていいように搾り取られるのは、嬉しくもあったけれど…少し、悔しくもある。アルコールのせいかもしれないけれど、感情の抑えが効かない。
僕だってできる、やられてばかりでは終われない。ちょっとくらい仕返し立っていいはずだ。そんな考えが頭を過ぎる。
でも、もう遅い。抵抗したところで、射精に至るまで彼女の腰は止まらないだろうし、掴まれた手首を離してはくれないだろう。なら…
「っ……っぁ……~~~っ!!」
声にならない悲鳴をあげながら、僕は今日3回目の射精を迎えた。
「あっ…あ、あ……膣内 …射精 るっ……ふへぇ…♡」
彼女も、膣内射精の感覚に恍惚としている。僕の手首を拘束していた手を離して、自分のお腹を手で撫でている。まるで、お腹の中に赤ん坊でもいるかのような優しい手つきで、下腹部に手を添えて妖しい笑みを浮かべている。
「…赤ちゃん…♡」
小さな声でそう呟いたのが聞こえた。…え、ちゃんとピル飲んでるって以前言ってましたよね。大丈夫ですよね?
「えへへ…今日は元気だね♡おち〇ちん勃ったままだぁ…♡」
「だって、気持ち良すぎて…」
射精を終えた後でも、膣内は容赦なく肉棒を刺激してくる。いつもなら萎えてしまうはずの肉棒も、今日はなんだか調子が良い。アルコールのおかげだろうか。
晶ちゃんもこのまますぐにセックスを再開するかと思ったが、まだ膣内射精の余韻に浸っている状態だ。今ならできる。反撃してやる。
晶ちゃんは、今日はまだ一度もイっていない。身体は絶頂を求めて敏感になっているはずだ。今なら…!
「ん、あっ…え、ちょっと…」
くびれた腰をがっちりと掴む。困惑する晶ちゃんは、完全に気が抜けている。「くらえ!」と心の中で叫びながら…僕は、渾身の力で腰を突き出した。
「ア゛ッッ!?♡♡♡」
晶ちゃんからしてみれば、無抵抗と思っていた相手からの突然の不意打ち。切れ長の目を見開いたと思うと、そのまま身体を仰け反らせて天井を見上げながら身体をぶるりと痙攣させる。
ぷしゃあ、と音を立てて潮を吹きながら、今日1回目の絶頂を迎えた。既に敏感になっていた身体に不意に与えられた快感に、膣内はパニック状態。肉棒をもみくちゃにされる。
射精しないよう、歯を食いしばって気合を入れる。そして、追撃のピストン。最奥、子宮の入口に向かって渾身の一撃をお見舞いする。
「ぎ、ァ゛♡…~~~~ッッッ♡♡♡」
彼女の身体の痙攣が、より一層激しくなる。攻守逆転のチャンス。僕は彼女を強引に抱き寄せて、下半身が繋がったままの状態で横に転がる。今度は晶ちゃんが僕の下になった。
「う、ア゛…待っで、今やだ、ひ、あ…♡」
僕に主導権を握られた事を察した晶ちゃんが、首を横に振って「いやいや」と訴えてくる。さっきまでマウントを取って腰を振っていた女の子とは思えない。可愛い。
でも…僕がいつもセックス中に無理って言っても、晶ちゃんはやめてくれないし…うん、やめなくていいと思う。たまには仕返しをしなければ。
僕はにっこり笑いかけたあと、彼女の秘部…その特に敏感な部位である陰核へと手を伸ばす。
「うああッ♡やらっ♡いまそれやだぁ♡」
彼女は僕の手を掴んで抵抗してきたけれど、想像していた以上にその力は弱い。イったばかりでまともに力が入らないらしい。これ幸いとばかりに、僕は陰核の包皮をゆっくりとめくって…ぷっくりと勃起した敏感な肉の豆を、指でぐりぐりと弄り回した。
「い、ぎゃっ♡ひィ゛ァ゛ああぁぁぁあっっっ♡♡♡」
イったばかりの身体には相当辛い所業。腹筋をバカみたいに痙攣させながら、強烈なクリイキで身体を跳ねさせた。
挿入しっぱなしの肉棒は、ピストンすらしていないのに蠢く膣肉の動きで射精に至ってしまいそうになる。
今日4回目の射精してしまったら、さすがにもう限界が来る。そうなる前に、徹底的に責めておく。…そうしないと、晶ちゃんから恐ろしい反撃があるだろうから。
陰核を弄りながら、空いた手を彼女のお腹のあたりに伸ばす。それだけで、晶ちゃんは察していた。僕がこれから何をするのか、これからどうなってしまうのか。
「う、うぅあぁ゛♡やめて、やだっ、それやだぁッ♡」
「…ッ…」
劣情を煽り立てるような懇願。今にも泣きだしてしまいそうな真っ赤な顔。彼女に犯されていた間の僕も、きっとこんな顔だったのかもしれない。
晶ちゃんの縦に割れた腹筋、そこにあるきれいな形のおへそ。その真下辺り。彼女が「ここ」を責められるのを苦手なのはもうわかりきっている。そう、ポルチオだ。
今までは手のひらで圧を掛けてポルチオへの刺激を与えていたけれど、今回は違う。親指を使って、指圧する。よりピンポイントで、より強力なポルチオ刺激をお見舞いした。
ぐりゅッ
「んぎィ゛!!♡♡♡」
見開いた目は限界まで上に寄って、白目を剥いてしまいそうになる。歯をギリギリと食いしばり、シーツの繊維がプチプチと千切れる音が聞こえるほどの力で握りしめて引っ張り回す。
指圧によるピンポイントポルチオ刺激と陰核責め。さらに、僕はピストンを再開。これには晶ちゃんも堪ったものではないようだった。
「んィ゛ィ゛♡♡やめ、やめでッ、やめろっ、ばかッ、う、ああ、ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ッッッ♡♡♡」
鼓膜が破けてしまいそうなくらいの絶叫を飛ばす口の端から涎を垂らしながら、身を捩って快感から少しでも逃げようとする。
僕の身体を突き飛ばそうとしないのは、彼女の僕への気遣いか、あるいは快感でそれどころではないのかもしれない。
シーツを握りしめる腕と首筋には、うっすらと血管が浮かび上がるほど。腹筋なんていつも以上に浮かび上がって、相当な力が入っている事がわかる。
「ア゛ア゛ァ゛ッ、イク、イクぅうッッッ♡♡♡いやあぁぁぁぁっっっ♡やめでよぉ゛ぉ゛っ♡ぐ、ァ゛……~~~っ……く、苦し、ぐるぢィ……かは、あ゛っ…く、ふっ……ぉぉぉぉ、ぅ、あぉ゛……♡♡♡」
肺の空気が全て出てしまったのか、悲鳴にも似た喘ぎ声は苦し気な呻き声に変わった。
同時に、膣の動きがより一層激しくなる。肉棒がくっついて離れなくなってしまうんじゃないかと思うほどの強烈な膣内の痙攣が始まった。
「うぅ、ぐァ゛…あぅ…!?」
堪らず、僕も情けない声を出しながら4回目の射精。目の前にパチパチと火花が見える。膣肉と肉棒が溶け合ってひとつになったような錯覚を感じながら、彼女の膣内 に白濁を吐き出す。
「お、おおおぉぉぉ……んん、く、うぅぅぁ……♡♡♡」
性感帯の凶悪な同時責めを受けた晶ちゃんは、虚ろな目をしたまま天井を見ている。長い手足をだらしなく放り投げて、全身汗だくの身体を今でもぴくぴくと震わせている。何をしているわけでもないのに、軽くイっているようだった。膣内は蠢きっぱなしだ。もう限界だろう。
「はぁ……はぁ゛っ……」
僕も限界だ。4回目の射精は流石にしんどかった。頭がクラクラしている。
いったん肉棒を抜いて、彼女の身体を綺麗にしてあげようと思ってタオルを探しそうとした、その時だった。突然、視界が真っ暗になる。僕が疲労で倒れたわけではない。意識ははっきりしているから。
そこで気付いた。僕は、顔面を晶ちゃんに鷲掴みにされているのだと。気付くと同時に、身体が浮遊感に襲われた。
「ぎゃうっ!?」
押し倒されるというよりは、ぶん投げられたといった方が正しい。
再び晶ちゃんが僕の身体の上に馬乗りになってくる。
「ぐえっ」
もう手加減無しだった。思いっきり体重を掛けられて、両腕は痛みしか感じないほどの力で拘束される。
恐る恐る、彼女の顔を見る。
笑っていた。
満面の笑みだ。
「ふーっ…♡ふーっ♡…」
その優しい笑みが、徐々に淫らで凶暴な笑みに変わっていく。
あ、これやばい。犯 られるどころじゃない。殺 られる。
脳内で、パトカー数十台分の警鐘が鳴っている。
僕が「ごめんなさい」と謝るのと、僕の首筋に彼女が牙を立てたのは同時だった。
「うあああ!?いた、痛い、痛いからっ!」
今までの比じゃない痛みが、首筋を襲う。そのまま喰い千切られてしまうのではないかと不安になるほどだった。
首筋、手首、鎖骨、肩、二の腕、太もも。次々と僕の身体に痛々しい噛み跡を刻んでいく。
「う、うぅ、やめ、やめてっ、ああ、うぅ…」
「あははっ♡やめなーい♡」
「ひいっ!?」
今度は、絶対にしばらくは消えないようなキスマークを首筋と胸に刻んでいくのと一緒に、噛みまくっていた時とは一転して、噛み跡の残った場所を優しく舐めていく。
「…ほら、おち〇ちん頑張って?」
既にふにゃふにゃになりつつある肉棒を、強めの力でしごいてくる。4回目の射精を終えた肉棒はもう限界。そう簡単に勃起するわけがない。
「晶ちゃん、僕、もうさすがに…むりです…」
訴えかけるように声を振り絞るけれど、許してもらえるはずもなかった。彼女は今、獣と化している。手負いの獣の反撃が、どれほど恐ろしいものなのか…専門家でなくてもわかる。
徹底的に、そして一方的にイカされ続けた屈辱を晴らそうと、晶ちゃんは僕の肉棒を強引にでも勃たせようとしている。
手コキだけでは足りないとわかったのか、晶ちゃんは肉棒を手でしごきながら僕の耳を舐め始めた。耳の穴に舌を入れられて、たまらず声を漏らす。
まるで脳内まで舌が入ってきているのではないかと錯覚した。聞いたことも無いぬちゃぬちゃとした液音が、鼓膜を通じて脳を犯す。
歯をカチカチと鳴らしながら震える僕の肉棒は、未知の快感で勃起するまで復活した。
「ぷはっ……えへへ…♡…続き、できるねぇ…♡」
「あ、ああ……」
顔は笑っているのに、目がまるで笑っていない。
冗談抜きで、彼女とこのままセックスを続けると死の気配がするまで終わらないだろうと思う。
「いっぱい、イったよ私…♡…もう、死ぬかとおもった…♡…太一くん、えっち上手くなりすぎだよぉ…♡」
「ごめ…」
「許さない。一緒に死ぬまでイこ♡」
無慈悲にそう言い放った彼女は、僕の身体の上に跨ると…ゆっくりと肉棒を受け入れた。…否、取り込んだ。もう、絶対に逃げられないように包み込んだ。
「あはぁ…♡」
だらしなく開いた口の端から垂れた涎が、糸を引いて垂れる。
捕らえられた僕に逃げる術はない。
その後の事は、朦朧としていたので断片的に覚えているだけ。
射精…と言えるほど精液が出てこなくなるまで犯された。
快感と痛みの区別がつかなくなった。
ずっと繋がっていたから、彼女と僕は元からひとつだったんじゃないかって思った。
でも、上下左右もわからなくなるくらいに犯され続けて何もわからなくなったはずなのに、僕の身体の上で嬉しそうに腰を振る晶ちゃんの淫らな表情だけは、脳に直接焼きごてでも押し付けられたかのように鮮明に覚えている。
『あっ♡ア゛ッ♡イ、イク、イクッ♡んぅぅっ♡一緒に、一緒にイこっ♡一緒、がいいっ、お願いっ……っ~~~……ぅあ、クる、すごいの、ク、るっ……んんア゛あ゛あ゛あぁぁぁぁっっっ♡♡♡』
ここから、記憶がぷつりと途切れた。
頭の切れちゃいけない「何か」が、プツリと切れて、電源が落ちてしまったかのように真っ暗に堕ちた。
セックスで死を疑似体験した高校生は、多分この世で僕くらいのものかもしれない。
……………
「いやぁー…ド派手にヤってんなぁ、向こう」
時間は少し遡って、晶と太一が狂ったように性行為に及んでいる頃。
リコの自室にまで届くほどの嬌声を聞いた正人は、思わず苦笑いする。姉・晶の性欲の強さは正人も知っているが故に、太一の身が心配だった。
「ホント、兄妹揃って大変だねー」
正人は、自分の横に寝るリコに視線を移す。
「ア゛ッ♡オ゛……んオ゛……かひゅッ……♡」
「ははは、イキすぎて戻れなくなってんなー」
手足を弛緩させて、ぐったりと横たわるリコは全裸。
汗だくの身体を小刻みに痙攣させ、無毛の秘部を無様に晒しながら、絶頂の余韻で指一本動かすことができない。
Hカップの巨乳も、痙攣に合わせてぷるぷると揺れる。元々は陥没していた乳首も、ふっくらと膨らんだ乳輪の先端で勃起しっぱなしになってしまっている。執拗な乳首責めで敏感になった陥没乳首は、空気に触れるだけで感じるほどまで感度が上がっていた。
秘部は白濁の本気汁でぐちゃぐちゃに汚れ、ちょろちょろと小便だか潮だかわからない体液を吹きっぱなし。
股の辺りとお腹の上には無数の使用済みコンドームが散乱している。
最も酷いのは顔だ。開いた口の端からは涎がだだ漏れ、鼻の穴は下品に広がり、見開いた目はぐるりとひっくり返って白目を剥いてしまっている。
その姿に、アイドルの面影はない。
「んじゃ、俺達も朝まで頑張ろうねリコ。自分で言い出したんだからさ」
「オ゛…オォ゛…ん゛……あはぁ゛……♡♡♡」
返事はない。
辛うじて残っていた意識の中、リコは後悔していた。
とある発言で、正人を本気にさせてしまった事を。
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