宮城・栗原市長選、現職の佐藤智氏再選 前職破る 投票率は過去最低

福留庸友
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 栗原市長選は27日投開票され、いずれも無所属で、現職の佐藤智氏(68)が、前職の千葉健司氏(68)との選挙戦を制し、再選を果たした。当日有権者数は5万2296人で、投票率は67・67%(前回68・74%)で過去最低だった。

 2人は地元の同級生同士で、今回が市長選で3回連続の対決となった。1期目の佐藤市政継続か否かが問われ、加速する人口減少対策などで論戦が交わされた。

 佐藤氏は小中学校の給食費の無償化、小学校の25人学級など「公約のほとんどを実現できた」と実績をアピール。次の4年間では、新たな工業団地の造成や、くりこま高原駅周辺の開発を掲げた。駅西側に、住宅団地や商業施設をつくる考えを訴え、支持を広げた。

 千葉氏は1次産品の生産から加工、販売まで強化する「6次産業化」や、ふるさと納税寄付金の大幅アップなど、民間経験を生かした公約を訴えたが、及ばなかった。

栗原市長選の確定得票(敬称略)

当 18,720 佐藤  智 68 無現 (2)

16,198 千葉 健司 68 無前

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この記事を書いた人
福留庸友
気仙沼駐在
専門・関心分野
東北、東日本大震災、メディア論