分数は、同じ大きさの数でも、分母を変えることによって、さまざまな表し方が可能です。
しかし、正しい変換方法を知らなければ、分数の計算ができなくなってしまいます。
今回は、分数の分母を変換する方法について考えてみましょう。
問題
次の□に当てはまる数を求めなさい。
□/28=4/7
正しい答えを求めることができるでしょうか。
まずは自分自身で計算をしてみましょう。
解説
今回の問題の答えは「16」です。
どのように考えたのか解説をしていきますよ。
分数には次のような性質があります。
分数の分母と分子に同じ数を掛けたり、割ったりしても、分数全体の大きさは変わらない。
今回の問題では「4/7」という分数の分母を「28」に変換しなければいけません。
分母28は、分母7の何倍になっているかを考えます。
(分母)28÷7=4 →4倍
分母が4倍なので、分数自体の大きさを変えないためには、分子も4倍しなければいけません。
(分子)4×4=16
したかって、求める数は「16」となります。
まとめ
分数の分母の変換は、計算のさまざまな場面で必要となります。
小学校で学習する内容ですが、意外と忘れている方もいるのではないでしょうか。
忘れていた方はぜひ復習をしてみましょう!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例としての紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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